※ヒロインが変態です。お下品です。そしてうちの忍足話恒例の会話文です。それでもバッチコイだぜ!というお嬢様方は先にお進み下さい。



「立海の柳生くんってかっこいいよね。付き合いたいな。ねぇ忍足。どうやったら柳生くんと付き合えるかな?」

「無理やろ。お前なんか。真逆の人間や。」

「何よ、失礼ね。」

「いやいや名前。お前の本性知ったら柳生やなくてもみんな無理やて。」

「なんでよ。」

「知っとるで、お前が女子に密かになんて呼ばれとるか。」

「あぁ、パイオツの名字?」

「そうそれ。なんやのそのあだ名。」

「これはあれだよ、修学旅行のお風呂でテンション上がっちゃって女子のおっぱい片っ端から揉みまくったのがきっかけでついたの。」

「お前アホか。テンション上がったからてそんなこと。」

「いやー、でもみんなそれなりに楽しんでたよ。やっぱ修学旅行のテンションて異常だよね?」

「まぁテンションは上がるわな。」

「男子はしないの?比べたり揉んだり。」

「何をや。」

「何をってナn「あぁ!もう言わんでええ!わかっとるから!まぁそれなりにな。」

「やっぱりやるんじゃん。」

「やるけどお前はやり過ぎや。あほ。」

「…ねぇ忍足、本当のこと教えてあげようか?」

「ほんまのこと?」

「あたしみんなにはおっぱい大好き女だと思われてるけど本当は違うの。本当はケツが好きなの。」

「は?」

「ケツが好きなの。」

「ケツて言うな。」

「じゃあ尻?」

「"お"を付けなさい。」

「おケツ?」

「ちゃうわ!もう、女子がそんなこと言うたらあかん。」

「はいはいお尻でしょ。うるさいな。オカンか。」

「ちゃうわ…。」

「修学旅行の話に戻るけど、おっぱい揉むために襲おうとするじゃん?そしたらみんなキャーキャー言いながら背中向けて逃げるじゃん?そしたらあたしお尻見放題だよね!もちろんおっぱいも好きだけどそれ見るために襲ってるからね。賢いわー、策士だわーあたし天才!」

「………。」

「ん?どうしたの忍足。泣いてるの?ねぇ、おしりたり。」

「おしりたり言うな!お前ホンマ…切なくなってくるわ。ええか、その話誰にもするなよ。」

「当たり前じゃない。これバレたらもうお尻見られなくなるからね。だから忍足も誰にも言わないでよ?」

「わかっとるわ。それにそういう意味で言うたんちゃうし。」

「じゃあどういう意味?」

「説明するん面倒やからええわ。そろそろ暗なるし帰り。」

「あ、本当だ。じゃああたし帰るね。」

「気つけや。」

「また明日ね。バイバーイ。」


――バタン


「…忍足。本当にあいつのこと好きなのか?」

「跡部。おったんかいな。」

「あぁ、奥にな。」

「なんやろな。女子ってみんなああなんかな。」

「違うだろ。あいつが特別なんだよ。」

「そうなんか。でも俺が好きなのはあいつなんやわ。」

「あぁ。」

「あんなんでも好きて、俺どうなんやろ。」

「…残念だな。」

「せやな。」





20141102
残念。残念。御免。

title:夜に融け出すキリン町

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