※ほぼ会話


「おバカ!」


「なんや。」


「おバカおバカおバカおバカおバカ! 」


「そんな連呼せんでも。自分頭おかしなったんか?」


「頭おかしいのはお前じゃぼけ!長太郎に変なこと吹き込みやがって。」


「変なこと?」


「覚えてないんかい!タチ悪っ!」


忍足はぽかんとした顔であたしを見ている。


「長太郎にあたしが妊娠してるって言ったでしょ!」


「あー、あれか。」


「あれかじゃねぇよ!15で妊娠とかやめてよ。ただでさえ後輩たちから変なやつだと思われてるのにあたしの評価をますます下げるようなこと言わないでよ。変な気使われたわ。」



「変なやつて。自覚あったんか。ちゃうて。妊娠したとは言うてへんで。妊娠したかもって言うたんや。」


「大して変わんないじゃん!そもそもそういう行為すらまだ未経験だし!」


「そうやったな。じゃあ俺と初体験してみる?」


「するかぼけ。気持ち悪いこと言わないで。」


「気持ち悪いってひどいやん。」


「ひどいのはどっちだ。なんで長太郎にあんなこと言ったのよ。」



「鳳が名前のこと好き言うとったからや。」


「は?長太郎が?」


「そうや。だからからかっただけや。」


「…からかったっていってもちょっとやり過ぎ。」


「そやな。ちょっと度が過ぎたわ。ごめん。」


「反省してるならいいけど。でも長太郎があたしのこと好きって。…嬉しい。」


「お前鳳のこと好きなんか?」


「異性として意識したことないけど、やっぱり誰であろうと好きになってくれるのは嬉しいよ。」


「まぁな。でも鳳、お前が妊娠したかも言うたら悩んどったで。」


「そりゃ悩むわよ。好きな人が他の男の子供を妊娠したって知ったら。」


「俺やったら悩めへんけどな。」


「きっぱり諦めるってこと?」


「逆や。その子どもを含めて愛す。」


「愛すったってそもそも関係ないじゃん。付き合ってたわけじゃないし。」


「それくらいの覚悟を持って俺は人を好きになるってことや。」


今までただの変態だと思ってた忍足の株があたしの中で少しだけ上がった。


「もし名前が俺以外の男の子供を妊娠したとしても俺は名前の全てを愛すで。」



「…私たちそんな関係でしたっけ?」


「これからそういう関係にならん?」


「それは告白ととっていいのかしら?」


「かまわんで。」


「だとしたらお断りします。」


「なんやのん。今の流れやと絶対OKやん。」


「そんな流れあった?あたしには見当たらなかったけど。」


「俺結構かっこええこと言うたのに。」


「まぁ確かにかっこよかったよ。あたしの中で忍足がただの変態から愛溢れる変態に昇格したよ。」


「それ誉めとるん?」


「誉めてる誉めてる。よかったじゃん。出世できて。」


「誉められてるんならええけど。でもフラれてもうた。」


「ごめんね。でもありがとう。気持ちはすごく嬉しい。」


「ならええやん。付きおうてや。名前の初めて頂戴や。痛くないように優しくしたるし。そんで俺の子供妊娠してぇな。」



「ただの変態に降格!」




20140905
なんじゃこりゃ。甘?ギャグ?
いつかちゃんとした話を書きたい。

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