※生物の解剖の授業のお話です。苦手な方は読まない方がいいかも。設定の捏造あり。会話文。
















ただいま受けている授業は生物。しかも1年間を通して一番のメインイベントであろう解剖だ。だいたい解剖といったらフナとか蛙とかだろうがこの授業では豚の目玉を解剖する。水晶体やら角膜、網膜を見るんだとさ。


「では各班それぞれ始めてください。」



「よし。やるか。」

「お、おう。」

「じゃあメス入れるよ。」

「ちょ、ちょっと待てよ!」

「え、何。早くしないと授業終わっちゃうからやるよ。えっと、ここに切れ込みを…」

「だっ、だから、待てって!」

「もううるさいな!集中してんだから茶々入れないでよ。何?もしかしてブン太怖いの?」

「こ、怖くなんかねぇよ!」

「いや、怖いんでしょ。やっぱりね。今日は朝から様子がおかしかったし。」

「違うって!」

「じゃあ黙って見ててよ。それともブン太がやる?」

「いや、いい!名前がやれよ。」

「じゃあいくよ。切れ込みを十字に…」

「うわ!やっぱり無理だ!」

「もう、やっぱりダメなんじゃん。」

「だってこんなん誰だってダメだろ。」

「あたしは別に大丈夫だけど。」

「お前がおかしいんだって。」

「じゃあなんで生物選択したのよ。解剖あるって最初からわかってたじゃない。」

「解剖があるから生物選ばないっていうわけにはいかないだろ。しかもフナとか蛙かと思ってたら豚の目玉だったし。」

「まぁそれは確かにそうだけど。じゃあこの授業だけサボればよかったじゃん。」

「そんなの情けないだろ。」

「でも強がって結局こんなことになってんじゃん。」

「それはそうなんだけど…。」

「わかった。じゃあ目瞑っときなよ。」

「お、おう。」

「じゃあ改めてやるよ。十字に入れた切れ込みを…って何やってんのブン太!」

「だっていくら目瞑っといてもお前が説明するから想像しちまって…。」

「だからって腰掴まないでよ。やりにくいじゃない。」

「無理だって!もう俺無理だって!」

「じゃあ保健室にでも行きなよ。」

「そんなのヘタレだと思われるだろ。」

「この状態で十分ヘタレでしょ!」

「もう無理だって!引くに引けねぇって!」

「意味わかんないから!ねぇ手離してって恥ずかしいから!」

「無理だって!」

「時間なくなるから!あたしは解剖楽しみにしてたの。こういうの好きなの!」

「こえーよ。」

「だから怖いんなら目瞑っときなって。あと耳も。」

「ちげぇよ!お前がこえーんだよ!」

「本当にもう時間なくなるからやるよ!ピンセットで切れ込みを開いて中を…」

「うわー無理無理無理無理っ!」

「だから腰掴むなって!」





20141107
豚の目玉の解剖は実体験です。男子より女子の方がこういうの平気だったりしません?私は全然平気でした。ガンガン開いて触ってました。

title:愛とかだるい

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