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ああ、忠は変わったんだね

そう思った

気づくと和久谷南との戦いは烏野の勝ち

私は勢いよく観客席を出た


忠を見つけた時、傍には月島君と違うクラスの影山君と日向君がいた

だけどそんなこと関係ない

今伝えたい

「ただ、しっ…!!」

走ってきて軽く息が切れる

「!?おま、なん…」

忠は動揺していた

周りの3人も至極驚いていた

「忠!!私、忠のジャンフロ大嫌いだよ!」

一生懸命伝えた。私からの贈り物

周りの3人は呆然とした後、この世の終わりみたいな顔をしていた

けど、忠だけは汲み取ってくれた

顔が凛としている

「ああ、ありがと。真琴」

そう言うとどこかへ駆けて行った

「結構どぎつい事言ってくれたね、山口の元カノ」

月島君がそう言うと、影山君と日向君は驚いて私を見た

「今の私から忠に送れる最大級の褒め言葉だよ」

笑顔で答えると月島君はそうだねと返してくれた


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青葉城西戦

忠はまた、ピンサーとして出た

そして烏野のヒーローとなった

鳥肌が止まらない

私の大好きな人はとてもかっこいい

それがとても誇らしかった


試合が終わると私は一目散に忠の元に行く

帰り支度をしている忠に思わず抱きついた

「わっ…!?えっ!?」

彼は驚きながらもきっちり抱きとめてくれた

「忠、カッコ良かったよ!!すっごく!!」

周りの目なんて気にならなかった

私の目には忠しか写らない

「ありがとう。」

少し照れて目線を逸らす彼が可愛くて

「忠のジャンフロは大嫌いだけど、忠のことは大好きだよ!」

目を見て笑顔でそう言えば

彼はわかりやすく顔を真っ赤にした

「俺も…。真琴のことまだ好き。もう1回やり直そう?」

か細い声で尋ねた彼の言葉に私は、今世界で一番の幸せ者かもと思った

「うんっ!」

その返事を聞くと、彼は頭にタオルを被せ

顔をこちらに傾けた

触れるだけの優しいキス

私と忠の初めてのキス

私は抱きしめた手を離せそうになかった



チームにはあなたが必要不可欠で

私にはあなたが必要不可欠

そしてあわよくば

あなたには私が必要不可欠になるといいな


END

→おまけ




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