折原先生B
白衣と眼鏡と折原先生、美女と野獣と空き教室の続編
やりたい放題な臨也先生(笑)
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……白衣の天使★折原先生……
来良学園に通うごく普通な高校生竜ヶ峰帝人と紀田正臣が、体育教師の平和島静雄と化学教師の折原臨也がとある教室でにゃんにゃんしている場面を目撃してから2週間。
なんの罰ゲームなのかは分からないがその2週間で二人はこれでもか!というくらい静雄と臨也の甘ったるい場面に遭遇していた。
当然、それだけ遭遇しているだけあって臨也の猫被りっぷりにも気付いている。
静雄と臨也が廊下で喧嘩(静雄が一方的に怒っているだけだが)していた時、臨也が
「平和島先生っ、こわいですっ…」
うるうるっ…と涙目で訴え、回りから平和島先生、離してあげて下さい!とか折原先生泣かないで!と言われている臨也を見て帝人達は『誰だよこいつ 』と思ったのだった。
しかし来良の白衣の天使が実は白衣の悪魔であるなんて誰も気付かないんだからなお恐ろしいのである。
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「折原先生」
「はい?」
珍しく化学教諭室でなく職員室で昼休憩をしていた臨也。近くには同期の静雄、新羅、門田も揃っている。
4人で思い出話に花を咲かせていたのだが他の化学教師に声をかけられて笑顔で返事をした。内心では空気読めよと悪態をつきつつ…。
「2年の実験で使う教材や器具が届いたんで今から準備室に運んで確認したいんですが…」
「ああ、いいですよ。」
じゃあ、みんな…と静雄達に断ってから立ち上がる臨也。
「じゃあ、行きましょ……あ」
「おい、臨也?」
立ち上がったと思えばか細い声をあげてふらりと静雄の方に倒れた。
「お、折原先生!大丈夫ですか!」
「ああ、すみません。少し立ちくらみがしただけです。さあ行きましょう。平和島先生もスミマセン。」
儚な気に笑った臨也に間違いなく化学教師が胸を打たれた。効果音で表すならまさにズキュンだ。
さらに呼んでもいないのに職員室にいた他の教師達が臨也を気遣って近づいてきていた。
「折原先生無理なさらないでゆっくり休んでください。」
「いえ、しかし…」
「自分がやっとくんでご安心下さい。」
「そんな悪いですよ」
「いえいえ。あ、竜ヶ峰、紀田!ちょうどいいところに…」
偶然一部始終を見ていた帝人と正臣に教師が声をかける。
「お前らちょっと荷物運ぶの手伝ってくれ。」
「ごめんね。よろしく頼むよ二人とも」
「「は、はい…」」
((絶対めんどくさいだけだこの人!!))
化学教師は臨也に再度ゆっくり休んでくださいというと荷物の方へと歩む。
その際帝人と正臣は見た。
静雄に支えられた臨也がちょろいな…と言わんばかりにニヤリと笑っていたのを。
「ささ、折原先生自分が付き添うんで保健室に…」
「いやいや私次の時間開いてますから私が…」
「俺丁度保健室行くとこだったんで…」
「あー…えと」
(うざいなぁ…)
我こそがと臨也の看病を申し出る教師陣。
臨也がどうあしらうかなあと考えているとひょいっ…と身体が持ち上がった。
静雄が臨也を横抱きいわゆるお姫様抱っこしていたのだ。
「あー…俺がこんまま運ぶんで皆気にしないでいいっすよ」
「し…平和島先生」
「あ、静雄。僕はまだしばらく職員室にいるから臨也は任せるよ。」
(どうせ、仮病だし)
あんぐりとした教師達は無視して静雄は職員室を後にする。
「臨也…お前ほどほどにしとけよ」
「てへ★」
「何がてへ★…だ!!」
横抱きにされたまま足をプラプラとさせる臨也はかなりご満悦の様子である。
端から臨也の演技に気付いていた静雄は呆れつつもその足を保健室へと向けている。
「まぁまぁ落ち着いてよ平和島セーンセ。」
「む…」
「せっかくだから保健室でイチャイチャしようよ。」
静雄の口に人差し指を当てて、ね?と言った臨也に静雄は万更でもなさそうに保健室への足を早めたのだった。
(通称来良に舞い降りた白衣の天使は今日も皆を惑わしています)
■おわれ
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都合が悪いと倒れる折原先生(笑)来神組はもうなれきってるので反応薄いです。
折原先生のぶりっこっぷりが酷すぎるww
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[mokuji]
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