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「で、どこから周るの?」
隣を歩く曽良に問いかける。仮入部期間の為、放課後になっても校内はまだまだ騒がしい。
「妹子の行きたいところからでいいですよ。どこか気になるところはありますか?」
曽良の持っている部活一覧表を覗き込み、気になる部活を探す。文化部の欄を見ていると、ある部活が目に留まった。
「曽良……これなんだろう?」
「ツタンカーメン部ですね」
「なにそれ怖っ!?なんで驚かずにいられるの!?」
「何故そんなに驚いているんです?この学園の部活が特殊だというのは皆も承知でしょう」
だからってそんなに無表情な人もいないよ!なにツタンカーメン部って!何する部活なの!?
「気になるんですか妹子?じゃあまずはそこに……」
「待った待った!いい!行かないでおこう!ね!」
Uターンしようとする曽良を慌てて止める。
「何故です?気になるんでしょう?」
「いや、なんか呪われそうだし……紹介文に『君もツタンカーメンにならないか』って書いてる時点であんまり関わりたくないし……」
「変な人ですね妹子は。まあいいでしょう。じゃあ他に気になる部活はありますか?」
曽良もあまり興味はなかったようで、あっさり引いてくれた。よかった……僕の高校生活終わったかと思った。
他に気になる部活を探している最中、『黒登山部』やら『トロフィー部』などいくつか怪しげな部活を見つけたが全てスルーしておいた。
関わりたくないし……ね。
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