17

ふと先輩達を見ると、太子が閻魔先輩にもたれて眠っていた。閻魔先輩がクスクス笑いながら太子の頬をつねったりしている。鬼男先輩は隣でその光景を微笑ましそうに見ていた。

ヒュースケン会長は芭蕉先生と談笑している。どうやら俳句について話しているらしい。趣味が合うのかな?


にしても太子かなり眠かったんだなぁ。ラプンツェにいた時も立ったまま寝てたし。いい加減にゲームをやめさせた方がいいだろうか。


「ん……」


気持ち良さそうに眠る太子を見ていると、なんだか僕まで眠くなって来てしまった。でももうあと一時間くらいで帰らなきゃいけないし起きなきゃーーーーーーー


そう思っているのに目が開かない。身体が重くなり、ズルズルと横に倒れた。頭に何か柔らかいものが当たったけど確認する気力もなかった。


「ーーー妹子?ちょっ、止めなさい!妹子!い…こ!……」


曽良が何か言ってるけどよく聞こえない。もう駄目だ………


「おや…す…み……」


小さくそう言って、僕の意識は沈んだ。

[ 30/43 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[main]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -