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「「たっだいまー!」」

「只今戻りましたー」

「ヒュースケン君ごめんね、遅くなっちゃった」

「全然構いませんよ。お帰り皆。小野君と河合君はいらっしゃいだね」

意気揚々と生徒会室に乗り込んだ皆(主に太子と閻魔先輩)を迎えたのは恐らくヒュースケン会長であろう人だった。

名指しで歓迎され、ペコリと頭を下げる。


「お、お邪魔します」

「失礼します」


はっ!?この場合は「失礼します」の方が良かったのか!?


「はは、そんな固くならなくていいよ。とりあえず皆座って。今お茶でも入れるから」

「会長ありがとー!」


あぁ、やっぱり会長だったか。奥の部屋へ消えて行くヒュースケン会長に礼を言い、各自席に座る。先輩の横に座るのは気が引けたので、曽良の横に座った。


「お待たせー。皆ミルクティーで良かったかな?芭蕉先生は砂糖二倍にしておいたよ」


奥からトレイにティーカップを乗せたヒュースケン会長が戻ってくる。どうやら芭蕉先生は甘党らしく、ヒュースケン会長の言葉を聞いて顔を綻ばせた。


「わぁ!ありがとうヒュースケン君!」

「いえいえ。皆もどうぞ」

「ありがとうございます」


それぞれの前にミルクティーが置かれる。飲んでみると温かい甘みが口に広がった。思わず口元を緩ませる。


「美味しい……」

「だろー。ヒュースケン会長の紅茶は絶品だからな!」


そう言って「うまっ!」と笑う太子。見ると、他の三人も同様に顔を綻ばせている。ヒュースケン会長はそんな僕達を見て満足そうに頷いていた。

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