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「妹子ー!お待たせっ!」


芭蕉先生と二人で皆を待っていると、太子が満面の笑顔でやって来た。


「はいっ、モンブラン!」

「ありがとうございます。今度何かお礼しますね」

「えー、いいよいいよー。それよりその箱は?何買ったの?」


キョトンと桜ケーキが入っている箱を見る太子。


「桜ケーキですよ。芭蕉先生が全員分買って下さったので後で食べましょう」

「そっか!ばしょー先生ありがとう!」

「へへ、どういたしましてー。楽しみだね」

「そうだな!あ、鬼男!」


突然僕達の後ろに向かって手を振り出す太子。振り向くと、ケーキの箱を持った鬼男先輩がいた。


「ああ太子さん。…えらくご機嫌ですね。そんなに嬉しいんですか?」

「おう!早く食べたいなー。曽良と閻魔は?」

「今並んでますよ。自分も何か買いたいとかで……そろそろ戻ってくるはずですけど」

「そっか。じゃあそれまで待ってよっかー。ふぁあ〜……ねむ」


大きな欠伸をする太子に苦笑する。どうせまたゲームでもしていて寝ていないんだろう。……僕もだけど。

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