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放課後、HRが終わった僕と曽良は、生徒会室に向かっていた。
「楽しみだねー曽良」
「奢りですからね」
……いや、そこは別に楽しみじゃないけどね?ちゃんと僕は自分で出すよ?
「ここですね」
曽良が扉の前でピタリと立ち止まる。プレートを見るとそこには確かに【生徒会室】と書かれていた。ドアノブに手を掛ける。
「失礼します」
「あっ、妹子!曽良!入って入ってー」
扉を開けると太子が迎えてくれた。既に芭蕉先生以外は全員集まっているらしく、鬼男先輩と閻魔先輩が奥のテーブルでスピードをしているのが見えた。
「後は芭蕉せんせーだけだから、自由に寛いでてー」
そう言ってソファを勧める太子に甘えてソファに腰掛ける。何もしないのも暇なので、曽良と一緒に閻魔先輩達の勝負を観戦することにした。
「ほらほらほらほらー!」
「残念ですね大王。僕の勝ちですっ!」
「なっ…!くっ……鬼男君もう一回!」
「何回でも構いませんよ。……って妹子に曽良。いつ来たの?」
「あっ、二人ともよっす!」
やっと僕達に気づいた鬼男先輩が驚いたように言った。閻魔先輩も鬼男先輩の言葉でようやく僕達がいたことに気づいたようだ。
「どうも」
「こんにちは閻魔先輩、鬼男先輩。ついさっき来たばかりですよ」
「そっか。折角来たんだから四人でできるゲームにしよっか。いいですね?大王」
「おー。じゃあババ抜きだな」
「あれ?太子はやらないんですか?」
四人、と言う鬼男先輩に問いかける。太子なら一番にやりそうなのに。
「太子は仕事だよ。副会長は仕事が多いからなー」
「そういえば副会長でしたね、あの人。いつも遊んでるイメージがあるので忘れてました」
「こらこら曽良。でも確かに意外ですね」
「太子は優秀だよー。だから副会長になったんだしね。いつもはすぐに終わらせちゃうんだけど、今回はちょっと手こずってるみたい」
「そうなんですか」
くっくっと笑う閻魔先輩。どうやらこういう質問をされることがよくあるらしい。でもいつもの太子の姿を見てたら仕事してるイメージはつかないよな。
そこはやはり、流石ヒュースケン会長が選んだ副会長といったところなのだろうか。
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