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「着いたよー!ここが我が城技術室!入って入ってー」

「お、お邪魔します……」

「失礼します」


神宮会計に促されるまま中に入る。中では二人の男子生徒が変な機械をいじっていた。


「太子ー、鬼男君ー!仮入部員連れてきたよ!」


神宮会計の声に二人が機械をいじる手を止めてこちらを見た。


「おぉー!グッジョブ閻魔!」

「大王、まさか拉致してきたんじゃないですよね…?」

「んなわけないだろー。合意だよ合意」


いえ拉致られました。何さらっと嘘ついてんですか神宮会計。

本当か?と半信半疑の視線を向けてくる先輩に苦笑を返す。


「…まぁいいでしょう。新入生、技術部へようこそ。僕は二年A組の天霧鬼男です。よろしくね」

「俺はこの部の部長、二年C組の神宮閻魔。そして生徒会会計!」

「私は副部長の二年D組聖屋太子だ。機械得意だからなんか壊れたら修理してやるぞー」


…なんだこのメンバーは。全員生徒会役員じゃないか。


「僕は一年B組の小野妹子です。今日はよろしくお願いします」

「一年C組の河合曽良です。…よろしくお願いします」


なんだろう。自己紹介と挨拶の間に一瞬間があったような…。ていうか……


「先輩達しかいないんですか?」

「いや、他にもいるぞ。今日は活動日じゃないからいないだけ」

「じゃあなぜ先輩達はいるんですか…?」

「暇だからー」

「そうですか…」


深く聞くことを諦めた僕は、さっき先輩達がいじっていた機械に目を向けた。

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