君の体温が涙を誘う
肺の中に君を刻み込む
蜂蜜みたいな甘さが苦痛
ただ何となく呟いてみた
女の涙は嘘でできてる
世界と僕らの温度差
物悲しい星の夜
そして君はどう答える
馬鹿の一つ覚えみたいだ
好いているのかいないのか
繋がらない感情
いろごとのせつな
甘くて苦い終焉
不愉快なあたたかさ
嗚呼、こんなに苦しいとは
優しくしてもらう義理は無い
きっとこれも愛情のうち
本気だなんてこれっぽっちも信じてない
だけどどうしてこうも虚しいのだろうね
優しさで絞め殺される前に



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「見えない臓器の名前は」
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