「土方さん、来週のパーティー行きますか?」
先日、3度目のデートをした私の想い人土方さんは職場のふたつ先輩。
仕事帰りの駅までの道を、二人でのんびりと歩いていた。
「ああ、ハロウィンの仮装のやつか?行かねえよ。ガキじゃあるまいし」
「なんだあ・・・・・・土方さんが来ると思って張り切ってたのにな」
アメリカの取引先の日本支店から招待状をいただいていたのだ。
肩を落としてため息をついた私に、彼は呆れた顔をして呟いた。
「お前・・・・・・行くつもりなのか?」
「え?そりゃあ・・・・・・。だってせっかく招待状いただいたんですよ?」
「・・・どうせ食べ放題に目が眩んだんだろ」
「・・・・・・う・・・いいじゃないですかっ!どうせ私は色気より食い気ですよーだ」
「誰も悪いなんて言ってねえだろうが。お前はそれくらいがちょうどいいんだよ」
そう言うと、私のほっぺは彼の綺麗な指につままれる。
「い、痛いです・・・太ってるって、言いたいんですか?」
「違ぇよ。・・・それ以上、色気出してみろ、襲われるぞ?」
「・・・・・・だ、誰にっ・・・」
「俺に」
END
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