大好きな彼を手料理でもてなしたあとは、お待ちかねのプレゼント交換。
「メシ作ってもらって、プレゼントまでもらえると思わなかった・・・」
「いらないなら良いけど」
「い、いるに決まってんだろ!!」
恥ずかしそうに頬を染めた彼が、私の手からプレゼントを奪い取った。
・・・・・・ああ、なんかそんなに嬉しそうにされると悪いことした気持ちになっちゃうな。
ラッピングを子供みたいに解いた彼が、プレゼントを見るなり真っ白になって固まっている。
ちーん、という効果音が聞こえてきそうなほどに、真顔。
「・・・・・・・・・」
「・・・背がのびますように」
ポンポン、と頭を撫でてあげれば、涙目でこっちを睨んできた。
「・・・なあ、これ、なに」
「え?牛乳」
「・・・・・・・・・」
「嘘!ごめんてば!」
口を尖らせてすねている彼に、ほんの少し罪悪感を感じてしまって、早くフォローをしなくてはとあわてて冷蔵庫に向かった。
「平助!・・・・・・平助くん?平ちゃーん?」
「んだよ、俺はお前に・・・・・・」
名前を呼べば、やっと顔をあげてくれた。
テーブルの上には、少し不細工な手作りケーキ。
「・・・びっくりした?それから、本当のプレゼントはこっちね」
「ああもう、マジでびっくりしたじゃねーか!くっそー、悲しすぎて本気で家飛び出すところだったぜ」
「ナイスリアクションだったよ」
「・・・ばーか」
照れ笑いを浮かべながら、私の頬を、むに、とつまんだ。・・・なにそれ、くすぐったい。
「これ、俺から」
「ん・・・・・・?」
ごそごそとカバンの中から取り出した小さな四角い包み。
なんだろうかと開けてみると。
「離れてても、繋がってるって思えるだろ?」
「平助・・・」
「これからも、一緒、な?・・・って、柄じゃねーけど」
「・・・ありがと」
「泣くなって」
「な、泣いてないもん!!」
彼がくれた小さな箱の中には、お揃いの指輪。
「ふ、ふざけてごめん〜〜」
「そういう、可愛いことするお前も好きだから、いいんだよ」
***採用させていただきました***
“牛乳\(^o^)/背がのびますようにと…でもそれだけだと怒られそうなんで(笑)手作りのケーキと可愛いパーカーあげたいです”
久雨さまご協力ありがとうございました〜〜!文字数的にパーカーをねじ込めなくてすみません(^^;)
実は、“ねずみがいる某テーマパークのチケット”と相当悩みました(笑)
可愛いカップルがはしゃいでるのと、甘いのとどっちにしようかと・・・すみません、終始甘攻めだったので、甘で統一ということで!
ご協力ありがとうございました!
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