「意外です」

「何が?」

「あの沖田さんが、甘いもの好きだなんて」

「・・・“あの”って“どの”?僕は別に甘いものが嫌いだとも言ってないし、隠してる訳でもないけど」

「・・・・・・いつも、かっちりスーツを着こんで、てきぱき仕事をする、“あの”沖田さんです」

「ああ、じゃあ全部外れ」

「え?」

「スーツは嫌いだし、てきぱき仕事をするのは早く終わらせたいから」

「・・・・・・」

「どうしたの?」

「いえ」

「僕に聞きたい事、ない?」

「・・・・・・ありますよ」

「今日なら何でも答えてあげる」

「どうして私に構うんですか?」

「・・・あれ、言わなかったっけ」

「はい?」

「・・・・・・ごめん、あんまり想ってるから、つい言ってると思ってた」
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