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【土方夢】「別れよう」そう言ったあなたの瞳があんまり優しかったから、私はその嘘に気付かないフリをした。…ことに、あなたは気付いていたのかな。せめて嘘なら、嫌いになったと言ってくれた方が、何倍もマシだったと思う。でも、今の恋人が私を愛してくれている事実に甘えてる。好きなのは、一人。


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【平助夢】手を繋いで走り回ってたあの頃。同級生に揶揄われて名前で呼ぶのを止めたのはいつだったか。遠くなるのも近くなるのも怖くて、どうしていいのかわからなくなってる、今。それでも、変わらずにオレを「平助!」と、笑顔で呼んでついてくる彼女の腕を引いてこの腕に抱き締める、勇気が欲しい。


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