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【棗】「なあ、終電だろ?」「泊まってくって決めてたから良いの」繁忙期、終わる気配のない山積みの仕事を手伝ってくれている棗君が、私を心配してくれたようだ。「そのつもりなら仮眠くらいしてこい。このままだと効率落ちるんじゃないか?」ぽんと頭に乗せられた手のひらに、キュンとしない訳ない。


▼3/5 new
【梓】「おはよう」同時だった。支度をして部屋を出れば、ちょうど梓さんも部屋を出たところで。「いい夢でも見たの?」「え…」「嬉しそうだから」言えない!梓さんと隣の部屋だということの幸せを噛み締めていただなんて。「…僕はいい夢、見られたよ?君のお陰かな」「え…?」私の頭を撫でた左手。


▼2/28
【梓】仕事で帰りが遅くなるのだと言っていた梓さんが、帰ってきた音がする。最近足音だけで分かるようになってきた…。部屋から顔を出して、隣の部屋の梓さんに「おかえりなさい…」と言えば「あれ、帰ってくる部屋、間違えちゃったな。…ただいま」私の部屋のドアを押さえて、微笑んだ、深夜1時半。


▼2/26
【風斗】「遅くない?」やっと仕事が終わったんだと言われて来てみればこの言い草。「…帰る」「ちょっ…!来て早々帰るとか、あんたバカじゃないの?」「…バカでいいです」「…バカはバカらしくさ、勝手に僕に恋してれば良いんだって」年下の癖に背伸びして強がってるとこ、可愛くて好き。…バーカ。


▼2/22
【棗】「…、おい」コーヒーのカップに手を伸ばせば、後ろから伸びてきた手に取り上げられた。「今何時だと思ってんの」「…2時、だな。夜中の」時計を見上げて、ひと睨み。確かにその時間で間違いない。「眠れなくなるでしょう」「…別に、ああいや、そっちの方が」「…何」その頬に、手を伸ばした。


▼2/21
【椿】「ちょっ…椿さんっ!!もう!!」「いいじゃーん★ぎゅーってしてようよー」後ろから抱き締めてきて、そのまま頬をすり寄せてくる、大きな子供みたいだ。「…大好きなんだから仕方ないでしょ」そう耳元で囁いたのは、私の大好きな声。びくりと肩を震わせれば、お腹に回された腕に力がこもった。


▼2/18
【梓】「どうしたの?こんな時間に」怖い夢を見ただなんて言ったら、あず兄は笑うだろうか。ふっと笑ったのに気づいて顔を上げれば「…おいで?」と優しい笑顔が私を部屋に招き入れてくれた。「久しぶりに一緒に寝ようか。どうせ怖い夢でも見たんでしょう」そうして背中から、優しい温もりに包まれた。


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