今日がはじまり

『広いなぁー』


私は今バスケの大会の会場にいた。

「名無しさんっち迷子になりそうっスね」


『そ、そんなことないもん』


海常高校バスケ部、私はそこのマネージャーをしていて今日は大会のため東京に来ていた大会というだけあり試合会場はとても広く黄瀬君と言ったとおり本当に迷子になりそう



そんな私の心の一言がまさかほんとうになるなんて



『みんなどこにいるのー?』

私は迷子になっていた


飲み物を買いにいっただけなのに迷子になるなんて
私、方向音痴過ぎる



『ううっ…』
どうしよう泣きそう
「どうかしたのか?」
『え?』

声をかけてきてくれたのは左手にテーピングをして何故か右手に可愛いウサギのぬいぐるみを抱いた男の子だった


「泣きそうな顔をしていたから声をかけたのだが何かあったのか?」

『その…迷子になっちゃって』

「高校はどこだ?」

『海常高校です』
学校名を答えたら彼は少し驚いて

「黄瀬のところか?」

『黄瀬君を知っているんですか?』
「知ってるも何も中学が同じだったのだよ」


黄瀬君と同じ中学ってことは
『キセキの世代?』

「ああ、俺は緑間真太郎だ」

『私は名無しの名無しさんです』

「名無しさんか、とりあえず行くぞ」

『はい』


緑間君が案内してくれたおかげで無事海常のみんなと合流出来た



「大丈夫だったか?」

『はい、迷惑かけてすいませんでした』

「だから言ったんスよ」

『う…』

「緑間っち、わざわざありがとうっス!」


「別にお前のためではないのだよ」
「ヒドっ!!」


「名無しさん」

『はっはい!』

「また困ったことがあったらなんでも言え」

『えっ?』

「また俺が助けてやるのだよ」

『それって』

「お前が好きだ付き合ってくれ」



「うわー、緑間っち大胆っすねー」
「うるさい黙れ。」


いきなりの告白にはビックリはしたけど


『私でよければお願いします』






今日がはじまり
これからよろしくね

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