これからでいい
「ねぇ名無しのさん」
『え?あっはい』
「君に一目惚れしました」
『…はい?』
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「黄瀬君が迷惑かけてすみません」
『黒子君の知り合いだったんだね、大丈夫少し驚いただけだから』
「黒子っちは名無しさんっちと仲いいんスか?」
『名無しさんっち?』
初めてそんなあだ名で呼ばれて驚いていると黒子君が黄瀬君は認めた相手には〜っちとつけるんだと教えてくれた
「同じクラスなので仲はいい方ですよね?」
『うん、結構喋るよね』
「俺も名無しさんっちと仲良くなりたいっス!それとさっきの告白は本気っスからね」
『えっ、冗談だと思っていた』
いきなり声をかけられ告白されるなんてありえないと思っていた
一緒に来ていた友達はモデルの黄瀬涼太君だとか頑張れとか言って帰っちゃうし
『そういえば黄瀬君ってモデルやってるの?』
「名無しさんっちは知っていたんスか?」
黄瀬君はキラキラした目でこちらを見てくる
『いや、さっき一緒にいた友達がモデルとか言っていたから』
私がそういうと少し落ち込み気味に
「そうっスか」
なんていわれたから
『次黄瀬君が出る雑誌買ってみるから落ち込まないで』
と思わず慰めてしまう
「約束っスよ?」
なんてすぐに元気になる黄瀬君を私は単純なんだなと思った
「告白の返事はいつでもいいっスから考えてくださいね。俺ずっと待っているっスから」
『う、うん』
これからでいい
もっと黄瀬君を知りたいと思った
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