惹かれ合うのは必然だった

いつもどおりの教室での出来事



『ねーねー、名前ちんお菓子持ってない?』

「あるよ。はい」

『ありかとー』


「紫原君はほんとうにお菓子好きだよね」


『うん大好き』


「ねぇ今度バスケの試合に見に行っていい?」


『いいよー』


最初はただの好奇心だった。


紫原君は中学時代からバスケが得意だって聞いていたから


もともとバスケは好きだったしちょうどいいやみたいなノリで



放課後、私はバスケ部が練習をしている体育館に行った


「(バスケ部員ってこんなにいたんだ)」
なかなか他の部活を見に行かないから改めて見て驚いた

「(あっ紫原君だ)」
私が紫原君がいる方向を見ていると紫原君と視線が合い軽く手を振ると紫原君も振り返してくれた


たくさんの部員がいてもやっぱりレギュラーの人たちはすぐわかる


私が練習に見入っていると後ろから声がした



『こんにちは、誰かに用事でもあるのかい?』


「えっ?」


後ろを振り向くとそこにいたのはとても顔の整った見るからに紳士ですよオーラを出している人だった



「(かっこいいな)」


『誰かに用事があるなら呼んであげるよ』


「あっ、違うんですちょっとバスケ部の練習が見たくて紫原君にお願いして見学しているんです」


そういうと彼は優しく微笑み

『そっか、アツシの友達か。オレは2年の氷室辰也、君は?』


「紫原君と同じクラスの名無しの名前です。」


『よろしくね名前ちゃん』

「はいよろしくお願いします」


話を聞くと彼、氷室先輩もバスケ部のレギュラーで少し遅れて部活に来たんだそうだ。



練習が終わり帰ろうかと思っていると氷室先輩が一緒に帰ろうと言ってくれたので先輩が来るまで待つことにした。


『おまたせ。帰ろうか』
「はい」


「(そういえば男の人と2人で帰るの初めてかも)」

『名前ちゃん、何か考え事?』

「え…あっ、何でもないんです//」

何か意識していると急に恥ずかしくなってきた


『名前ちゃん顔赤いよ』


氷室先輩はそういって笑った


「わっ笑わないでください!//」


『ごめんごめん、何か可愛くてさ』

「可愛くなんてないですよ!」



『名前ちゃん真剣な話なんだけどさ』


そうった氷室先輩の顔を見て私は緊張していた
「(なんだろう)」
『オレ、君が好きだ』

「…はい?」

『不思議だよね今日初めて会ったのに』


「不思議ですね、私もそうなんです」











惹かれ合うのは必然だった


だってこんな君が愛しいのだから

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