お前のためなら

「全く仕方のないやつだなお前は…」


『ごめんなさい』
私名無しの名無しさんは現在風邪を引いています


「無茶しているからこういうことになるのだよ」


『だって、みんなだって頑張っているし』



私は誠凜高校バスケ部のマネージャーをやっている
みんなに迷惑をかけまいと思い軽く風邪を引いていながらマネージャーを続けていたらこじらせてしまったのだ


「俺だって暇ではないのだから早く治すのだよ」


『うん、わざわざありがとうね』


真太郎は私の幼馴染み。秀徳高校に通っているのだが私が風邪を引いたとメールをしたら学校を休んで看病に来てくれたのだ


「お前は昔から無茶をしすぎた。少し休むことも覚えろ」


『はーい』


キツイことを言いながらもしっかり私を看病してくれる真太郎は私は好き

「何かを作ってくるからお前は少し寝ていろ」


『じゃお言葉に甘えようかな』


「ああ、おやすみ」


『おやすみ』



私の意識は少しづつ薄れていった



『ん…』

「起きたか、気分はどうだ?」

『うん大体よくなったかも、今何時?』


「4時だ。随分寝ていたな」

『えっもうそんな時間?』


私が寝始めたのが大体12時だから4時間寝ていたことになる


『御免ね』

まさかそんなに寝ていたとは思ってもいなかったので私は真太郎に謝った


「気にするな病人はおとなしく寝ているのが一番だからな。ほらおかゆでも食べろ」


『ありがとう真太郎。いただきます』



お礼を言いおかゆを受けとるとだいぶさめてしまっているおかゆを食べ始めた


『美味しいよ』


「それはよかったのだよ」



全部食べ終わり薬を飲みもう一度横になった


『明日には治るかなぁ』



「治らなかったらまた俺が看病してやるのだよ」


『ありがとう』










お前のためなら



学校をサボるのも悪くはない

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