24 | ナノ



過去シリーズを思い出しながら読んでいると色んなところがフラグになってるんですね。些細な言葉とかメタ発言とか絡めてくるあたりね。違和感は違和感のまま終わることがないってお話か?

鬼物語って何のお話だろう!とずっと前からいくつか予想していたのですが、
1、400年前の元眷属との話
2、猫物語と並行した話
ってのが自分の中で有力だったのですが見事1番が当たりでした。予想というか希望。すごく知りたかったので。でも私が想像していたより物語性はなく、ただの話、程度の重さでしたが。私はこう、もっとロマンチックな恋のお話だろうかと考えていたのですよ……。現実はそれ程甘くなく、理解し合えない物語だったのかな。でも、2人の間にはそれなりの何か、はあったんだろうね。キスショット呼ばわりあたりが。

小説だから、活字だから、描写が少ないから、そんなに感情移入はしないけど。でもその眷属が自殺してから忍がバカンス止めて自殺志願の吸血鬼になっちゃったくらいの、何かしらの気持ちはあったんだよね。書いてないだけで。まぁ忍のことだから、そんな事も忘れてんだろうな。脳みそに手突っ込んで忘れたのかも。

神に誘われた話がまさかこんなところで出てくるとは思いませんでした。哀川さんが高層ビルから飛び降りて無傷だった話が後々大胆に絡んでくると思わなかったのと同じレベルで。キスショットがどれだけぶっとんだ存在なのかには私もうついてけません^^

で、最後は。涙止まらなかったです……物語シリーズでこんっなに号泣しちゃったのは初めてというか……西尾作品でこんなに号泣したの初めてってくらいもう涙が止まらなくて。阿良々木の気持ち、阿良々木が取り乱す感じ、阿良々木が正しくないってこと、凄くわかるから、どうにかならないかなって考えるんだけど、どうにもならないことはどうにもならないんですよね。八九寺Pの言ってることも、がえんさんの言ってることも正しいんだもん。がえんさんの反応が冷酷なんかじゃなくて、当たり前の反応なんだって事もわかる。それでも寂しかったし、楽しい時間がずっと続けばいいのにね、は、私も思いましたよ。

物語が終わりに近付いてる気はしますね。物語は終わらなくても、2部は終わるんだろうなー。

で、最後。ラスボスがいるのかどうかはわかりませんが、以前より謎だった扇ちゃんがラスボス?いや、ラスボスは撫子……と見せ掛けて、そう騒いでいるファンを知った上で、最後にあんなフラグ立てる作者…!忍の言う「何か」って、阿良々木の捉えた「何か」と違いますよね。忍の言う「何か」って「くらやみ」の事かな?とか勝手に思っているんですが。忍が「戦略」とか言っていたじゃないですか。それってそういう事じゃないの?扇ちゃんの言った「仕事」も、後々何か関係してきそう。ま、ペアリングされてるから、阿良々木と忍の間に認識の違いが生じるのか不明ですが。
撫子のきっかけにも、扇ちゃんは関わっていたし。八九寺Pはわかんないけど…阿良々木、以前に扇ちゃんに八九寺Pの話した?いや、話してなくても知っていておかしくないか、がえんさんがアレだし。
扇ちゃんもやっぱりバランサーみたいなので(メメとは少し違うのか?)阿良々木の周りの「世界のズレ」「物語の脱線」「偽物」みたいなのを修正するために、あの町に派遣されたんじゃないか?それか、忍野家のはぐれ者のメメが阿良々木に手を貸したことで起こったズレの修正、一族の尻拭い、みたいな?
ラスボスは撫子じゃなくて扇ちゃん……だったらどうだろう……。でもキャラとしてラスボスに物足りない感はあるから(その点キャラ立ちとしては撫子が満点)主要キャラとの因果関係をつける(というのは戯言で使われたので、無いとは思うけど)→メメの親戚という血縁関係。行動原理→メメの仕事の続きみたいなの?修正?……とかどうだろう。

撫子も、八九寺も、羽川さんも。神原もだけど、化物語で、一応解決はしたけど、完全には解決していないんですよね。撫子は心の問題か蛇の問題か犠牲になった他生徒か崩壊したクラスか何かしらの問題が残りましたし、神原の腕はあのままだったし、羽川さんの猫も一時的な対処だったし、八九寺は成仏しなかったし……。中途半端なままというか。中途半端なままメメは消えましたが。で、2部でその話がまた動く直前に扇ちゃんと関わりますよね?関わらない人もいましたかね?(覚えてない)
ガハラさんだけじゃないですか、きちんと解決したのって。で、2部最終話のガハラさん。どうなるのだろう?偽善者阿良々木はどうなるのか。

まぁ、全て思わせぶりなだけなのかもですね。予想外をいこうとするんだもん。肝心なところで予想通りにはいかないか。
あの後に巻き込まれたがえんさんの仕事の話は書かれないかもしれませんね。箇条書で終わったり。

鬼物語、面白かったです^^






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