午後1時、起床。
我ながらこの時間はどうなのだろうと、時計を見ながら苦笑いをこぼした。
寝間着姿、寝癖の付いたまま居間に行けば、そこには思いがけない人物がいて、何故いるのかという疑問と、どうやって侵入したのかなどという疑問が頭に生まれた。
起きたばかりの私の姿を見て、嫌そうな顔。
「……何時まで寝てるの?もう1時だよ」
「知ってる、それよりもなんでいるの」
「やっぱり忘れてる」
露骨な溜め息を吐いたチェレンの言葉に、少々蟠りを感じた私の頭は?印でいっぱいだ。
忘れてる、何を?
「キミと戦う約束。今日の11時に」
「……あ、」
チェレンの言葉によみがえる記憶。
そうだ、約束してたの今日だ。と、今更思い出したところで時間は巻き戻す事はできない。
また溜め息を吐いたチェレンは、立ち上がった。
「ほら、着替えてきなよ。昼食作ってあげるから」
「あ、ありがとう…」
チェレンにしては優しいな、などと思いながら居間を出て部屋に戻って来た。
着替えを済ませて、また居間に戻ると香ばしい香りが鼻をくすぐる。
台所で作業する彼を見ながら、席に着いた。
(……チェレン料理できたんだ)
台所に立つ幼馴染みのチェレンは、生真面目で何でも器用にこなす子で、小さい頃からベル、トウコ、トウヤ、そして私とチェレンの5人でよく遊んだものだ。
今となっては皆旅に出てしまって交流があるのはチェレンくらい。
懐かしさに浸りながら少しボゥと彼の背中を見つめれば、その背中は振り向き正面を向きながらこちらに来た。両手には料理を持ちながら。
「おー、スゴいねチェレン、料理出来たっけ?」
「うん、最近ね」
私の向かい側に座ったか彼は、頬杖をつきながら私が食べ終わるのを待つみたいだ。
急いで食べようと、食べ物を口にする。
「…んま!チェレン、これすごい美味しいよ!」
「口にもの入れながら喋らないでよ」
小言を言いながらも笑顔なのは嬉しいからだろう。
それを見ながら私の頬もほころんだ。
関係は、
(友達以上以上って事で)
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仲良しな二人を目指してみました!
リクエストありがとうございます、チェレン楽しかったです^^
20110108