私には趣味がある。
それは、彼風に言えば、"悪趣味にも程がございます!"だ、そうなのだ。



「ノッボリさーん!!」

「ッ!……なまえ、!」



掴んだ腰は細く、なんと言うか、セクシー。
身体の線を撫でる様に触れれば、ノボリさんの身体はビクンと震えた。



「うひょ!ノボリさん反応してる!」

「なまえ、やめてくださいまし、ッ、」



ゾクゾクと、わき上がる何か。
頬が緩むのが分かる。これだから、止められないのだ。
世の中でこれは、セクハラらしい。私的には只、戯れているだけなのに。
そんな考えを巡らせてながら手を放せば、直ぐさまノボリさんは私に向き直った。
近付く顔はいつも以上に仏頂面、しかし少々赤い。



「なんでこの様な事をするのですか」

「だって、ノボリさんが可愛いから」



ガク、と彼の肩は落ち、盛大な溜め息が聞こえた。
それをニヤニヤ見つめる私はきっと気持ち悪い。しかし、私は彼の困惑する姿と、私に弄られる姿が大好きだ。それはもう、毎日二回は見ないと気がすまないくらい。
頭を巡る、悪戯(セクハラ)の方法、心なしかノボリさんの顔が青ざめた気がした。



もしかして恋?
(……気のせいでした)
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ぎ、ギャグになってない…!
すみません、参加ありがとうございました!

20110104