「ちょっとヒュウ!!」



キーン、と耳に響くような怒鳴り声。
俺は耳を塞ぎたくなるのをぐっと堪えて振り向いた。
そこにはやっぱりなまえが膨れっ面で立っていた。



「置いてくなんて酷いじゃない!」

「お前が歩くの遅いんだろ?もっときびきび歩けよ」

「ヒュウが歩くの早いのよ!」



こいつ大体の事において怒ってるな、と俺はため息を吐いた。

こいつは幼なじみで、俺が旅に出ると言ったら、着いて行くと言って聞かなかった。だから、一緒に旅している。
妹のチョロネコの事もこいつは知っているし、俺の事を一番理解しているかもしれない。



「ヒュウ?どうしたのいきなり立ち止まって」



いつの間にか俺よりも少し先に立っていたなまえが俺を呼んだ。
その声に反応するように、俺はまた歩み出す。



「なまえ」

「ん?」

「ありがとうな」



君がいて良かった
(だってこんなにも満たされている)



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俺は今から怒るぜ!で有名人なヒュウくんでした
何を書きたかったのか私にもよくわからないです



20120628