ねぇ、ぼくキミが好きだよ。
キミも好きだよね?
ねぇねぇ!
耳元でずっと囁き続けられるというのも実は辛いものなのである。
それは、恥かしいのは勿論、何か心にむず痒いというか、なんというか。
「ねぇねぇ、聞いてる?キミが好き!バトルより好き!大好き!」
な、なんて事を言うんだ!
そんな意味も込めて彼を見れば、キラキラした瞳がぶつかった。
一際輝くそれを見て、更に頬の熱は向上気味。
「えへへ、好き」
にへら、と笑ってまだいう言葉。
私だって好き、だけど言葉にするには難しく、彼みたく行動で示すなんてもってのほか!
今思えば、顔がすごく近い。恥かしくて、そっぽを向けば彼の口から不満そうな声がもれた。
「ねぇ、こっち向いて。ほら、」
顎を掴まれ、無理やり視線が混じった。
ニヤリ、何か嫌な予感がする笑顔。
近付く顔に抗うのは無意味に等しく、そのまま、
君の口から聞かせて-------------------
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