「貴女様のおみおつけを毎日飲みたいです」



なまえには少々鈍感な部分がある。
それは出会った頃から変わらず、むしろ進化を遂げているに違いない。
先ほど、わたくしの中では確実にプロポーズをしたつもりだった。
しかしながら、彼女にはそれが伝わらず本当におみおつけが出て来てしまい。



「私のでよければいつでものんでいってください」



ニコニコ笑顔が眩しく、可愛らしい。
この様な笑顔を見れて実に満足、とは行かない。
わたくしは、絶対に、意地でも彼女にプロポーズをすると決めたのだ。



「なまえ、」

「はい?」



なまえに向き直り、一度深呼吸。
心臓は先ほどよりも早さを増している。



「わたくし、言いたい事がございます」



緊張感のない、キョトンとした顔。
確実に、伝えなければならない。



「結婚しましょう」



ストレート、むしろ潔さまで感じてしまうプロポーズに、なまえは赤面しキョロキョロと目を泳がせたあと真直ぐノボリの瞳を見つめ、



「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」



と言って、少しはにかみながら笑った。



プロポーズ作戦
(ストレートが一番)

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作戦要素、皆無!
味噌汁のプロポーズなんて今時しないと思います(笑)


20101219



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