目の前に立っているNに何か嫌な予感がして、逃げようとした。
案の定捕まったけど。



「っ……離せ変態…!」

「いやだな、ぼくは変態じゃないよ」



嫌がる女の子の腕を引いて腰を持つ男の事を変態と呼ばずになんと呼ぶんだろう。
そんな考えを巡らせている余裕はすぐ何処かに消えた。
あと数センチで触れてしまいそうな距離の顔。
私は反射的に息を止めて目を逸らした。



「なんで逸らすの。ほら、ぼくを見て」



腰にあった手がいつの間にか顔に来ていた。
これは、逃げるチャンスかもしれない。



「うおりゃあ!」



と、いきこんだのはいいけれど、忘れてた。
腕も掴まれていたんだ。
びん、と腕がつっぱって痛い。



「残念だったね。まだ逃がす気はないよ」



台詞がもう変態なのはさておき、これから何をされるのか分からず少し怖い。
口には出さないけど、きっと顔に出てたんだろう。



「大丈夫、変な事はしないから」



今も十分変な事をされているのに変わりは無いのだが、これ以上の事をされないと知って少し恐怖心が弱くなる。



「じゃあ、何をするつもり?」

「キス」



聞かなきゃよかったと後悔してからじゃ遅かった。



それは不意打ち
(その後の事は思い出せない)

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これはヒドい。
Nのキャラ崩壊が激しい今日この頃。


20101203



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