死せる攻め達の座談会
シリ「死せる攻め達の座談会ー!」
一同「わー!」
シリ「って新しい形の座談会ってこれですか…」
レオ「攻めといっても、人数少なくないかい?」
シリ「あれレオンさん、今は攻めの座談会ですよ?なんでここにいるんですか」
レオ「喧嘩を売ってるのかなシリウス君。君はレオエレという究極の王道カップリングを知っているかい?」
シリ「そうですけど、でもレオンさん最近受けフラグ立ちまくりですし」
レオ「君こそ、一部の方から物凄くシリウス受けを望まれているし、明日は我が身かもしれないよ」
シリ「………っていうか……アメティストス閣下がここにいるのに、レオンさんもここにいたらおかしくないですか?」
アメ「………(実は居た)」
レオ「…まぁ…そうなんだがな…」
アメ「私がいたら問題か(むす)」
シリ「いや、いいんじゃないですか?」
レオ「軽く言うね君」
シリ「ただし今のレオンさんは攻めとしてここにいるんですから、あまり弄らないであげてくださいね閣下」
アメ「努力はしよう。だが保証は出来ん」
シリ「それぐらい保証してくださいよ閣下…」
レオ「取り敢えずメンバーは、私レオンとシリウス君とアメティストスの三人でいいのかい?」
シリ「そうですね、この三人でいつものように質問に答えていく感じです」
レオ「はたしてどうなることやら…」
アメ「私としては初座談会だからな、はりきっていくぞ」
Q.まずは、貴方のお相手を、特徴も踏まえて教えてください。
シリ「お相手?」
アメ「自分が攻めのときの、受けは誰か教えろってことだな」
シリ「ああそういうこと。じゃあ…俺の相手はオルフ。本名はオルフェウスで奴隷部隊の隊長やってる金髪碧眼の……青年?」
アメ「いや、少年では無いだろう」
レオ「確かに童顔気味だけどね」
シリ「これ聞かれてたら殴られるだろうなぁ…いや、攻めだけの会話って素晴らしい…(しみじみ)そんな感じで口も達者で毒舌なくせに手が出るのも早いのも特徴かな?」
レオ「私の相手はエレフ。本名はエレフセウスだよ。銀糸の髪に紫のメッシュが特徴かな」
アメ「それだと私となんら変わらんではないか」
レオ「あと涙腺がかなり弱いね」
アメ「そうだな、それでエレフと私が分けられる」
レオ「あ、でもアメも涙腺緩かったね、失礼したよ」
シリ「レオンさん、閣下を煽らないでくださいよ」
アメ「安心しろ、こんなことぐらいで煽られん。だが後で覚えておけレオン」
シリ「しっかり煽られてるじゃないですか」
アメ「私の相手は、まぁ目の前にいるレオンティウスだ。弱点だらけなのが特徴だな」
シリ「その特徴は国王としておかしい筈なのにあながち間違ってはいないんですよね」
アメ「武術に長けてるのが唯一の救いだな」
シリ「ですね」
レオ「二人とも私をボロクソに言うのが好きかい?」
シリ「というか事実ですから」
アメ「なぁ」
シリ「ねぇ」
レオ「エレフ…会いたいよ…(涙目)」
アメ「今寝てるから無理だぞ」
Q.存分に相手を惚気てください。
シリ「こういうの苦手だなぁ…」
レオ「そうかい?では私からいくよ。エレフそのものが美しく可愛いのはまぁ周知の事実だとして、まずはエレフの髪だ。穢れを知らないような滑らかな銀糸、それを引き立てるかのような紫の川すらも愛しく、思わず触れれば滑らかさに息を飲んでしまうほどだよ。その時に向けられる宝石のように美しい紫の瞳は言葉に表すことが出来ない。低くも高くもない、心地の良い声はずっと聞いていたい程だね。あとは性格だが、直ぐに泣いてしまうのも感受性が高く素直な証拠だ。しかし涙も胸揺さぶられるものもあるがやはり最大の喜びであり素敵なところは彼の笑顔だろう。無邪気でも憂いでも、彼の笑顔は私の心を溶かすようで…」
シリ「あの、レオンさん…その辺で…」
アメ「これが素なのが凄い話だな」
レオ「まだ言い足りないぐらいだよ」
シリ「俺には真似できないです。レオンティウスと言う人物を甘く見ていました」
アメ「そんなレオンだが、たまに戸惑わせるととても可愛いぞ」
シリ「お、閣下の惚気が始まりますか?」
レオ「本人が目の前にいるんだ、なるべく控えてくれると嬉しいよ…」
アメ「聞きたくないのならどこかに行っていればいいではないか」
レオ「いや、私の居ないところで好き勝手言われる方が怖いのでいるよ」
アメ「そうか、そんなに私の側に居たいのか」
レオ「そんなことは微塵も言っていないんだが」
アメ「素直じゃない奴め。そこが可愛いところでめあるのだがな」
レオ「こらアメ。話を聞け」
アメ「どうだシリウス、レオンの可愛さがわかっただろう?」
シリ「取り敢えず閣下が話を聞かない人だということはわかりました」
アメ「レオンも人の話を聞かん。お似合いだろう」
シリ「お似合いってかそんなんで会話出来るんですか貴方達」
レオ「ところでシリウス君。まだ君の惚気を聞いていないよ」
アメ「ああ、確かに」
シリ「え、いいですよ。こういうの苦手だし惚気ることなんてありませんし…」
アメ「惚気ることが無いとは…」
レオ「シリウス君、君は本当にオルフ君を愛しているのかい?」
シリ「失礼ですね、ちゃんと好きですよ…ただ、オルフの良さなんて言葉に表せないものだし、無理矢理言ったってきっとお二人にはわからないから言わないってだけです。俺だけ知っていればいいかなって」
レオ「………それは素晴らしい最大級の惚気だね…」
アメ「天然タラシとはお前みたいな奴のことなんだな…」
シリ「え、何がですか?」
アメ「いや、そのまま純粋なタラシでいてくれ」
シリ「なんか嫌ですねその単語」
Q.相手が貴方を攻めたいと言ったらどうしますか?
アメ「拒否」
レオ「拒否」
シリ「拒否」
アメ「………と思ったのだが、最近はそうも言ってられないような気がしてきた」
シリ「それは変化球ですね、なんでまた?」
アメ「レオンがあまり攻めさせてくれないからな」
レオ「一応、レオエレ時の攻めのプライドがあることをわかってくれないか?」
アメ「だったら私が下に回るという妥協案か、皆大好き鬼畜アメティストス閣下になるしかない。シリウス、どっちがいい?」
シリ「後者で」
レオ「こらシリウス」
シリ「初めて呼び捨てにされました。ドキドキです」
レオ「ドキドキするのは勝手だが、君がつっこまなかったらどうするんだい。話が進まないではないか」
シリ「その分レオンさんが珍しくツッコミしてるじゃないですか。結果オーライですよ」
アメ「まぁ話を戻すぞ。つまりは断固拒否というわけではないということだ。ちなみにレオン、お前はエレフ相手に受けになることは私が許さんからな」
レオ「言われなくても、エレフをリードするのは最後まで私だ」
シリ「え、なんでダメなんですか?閣下」
アメ「受けのときのレオンは私の物だからな、誰にも見せん」
シリ「余計なことかも知れませんが、閣下の見えてるものは大将にも見えてるんでしょう?意味無いんじゃないですか?」
アメ「!……………そんなこと…気付いていたさ…」
シリ・レオ「(気付いてなかったな…)」
アメ「それはそうと、お前は何故拒否するんだ?シリウス」
シリ「話を逸らされた気がしないでもないですが…まぁいいや。拒否っていうか、オルフが攻めてるところって考えられます?」
アメ「まぁ、そうだな…」
レオ「攻めというか襲い受けのが似合ってるような気がするね」
シリ「でしょう?それに俺が受けてるのがそもそも考えられないでしょう」
アメ「……」
レオ「………」
シリ「…なんですかこの間は」
アメ「いや、割りと余裕な感じで想像できたが」
レオ「うん、私も出来たよ」
シリ「ちょ、想像しないでくださいよ!」
Q.自分の相手以外で攻めたい人はいますか?
アメ「皆私の嫁だからな、結構いるぞ」
レオ「アメ…それは結構な浮気宣言だと言うことに気づいているかい?」
シリ「………前俺にキスしたレオンさんが言える立場ですか?」(「たまには頼りなさい」参照)
アメ「(ぴくり)」
レオ「いや、あれはキスではなくて薬の為の口移しだろう」
アメ「ほう。唇を重ねたのは事実なわけか」
シリ「ええ、事実です。弱った俺にいきなり……(よよよと泣き真似)」
レオ「シリウス君、君いきなり確信犯ボケになったね」
シリ「オルフが居ないとなんだか好き勝手出来ますね。自分でも不思議です」
レオ「君ホントにオルフ君のこと好きかい?」
シリ「勿論ですよ、オルフ以外攻めたくないくらいオルフ溺愛です。きっと今の俺にはオルフが乗り移ってるんですよ」
アメ「程よく私は無視か、いい度胸だ」
レオ「いや、アメ落ち着け。私はアメとエレフ以外攻めたくない」
シリ「それなのに俺にキスを…!」
レオ「ホントにオルフ君が乗り移ってるような調子の乗りっぷりだね。ちょっと黙っててくれ」
アメ「いや、もう別にいい。私が他を攻めればプラスマイナス0だろう」
レオ「どういう計算なんだい、それは」
アメ「つまり、シリウスとオルフを食べても文句を言うなよ、ということだ。勿論性的な意味でな。わかったかレオン」
シリ「いや、俺もオルフも食われるのはお断りしたいんですが」
レオ「仕方ない…百歩譲って私が混ざることを条件に文句を言わないでおこう」
シリ「いや、その発言もおかしいでしょう!」
レオ「うん、やっぱりつっこんでこそのシリウス君だね」
アメ「シリウスにボケは似合わないな。まぁ面白かったが」
シリ「くっ…なんか悔しい…!ってか息合いすぎでしょう二人共…」
最終Q.相手に向かって言葉をどうぞ!
シリ「あれ、なんか終わるの早くないですか?」
レオ「今回はお試し程度らしいからね、早めに終わらせるらしいよ」
アメ「私としてはもう少し長くやってもいいのだがな。実につまらん」
シリ「まぁ最終ですよ。誰からいきますか?」
レオ「では私からいこう。アメ、エレフは起きているか?」
アメ「いや、爆睡だ」
レオ「………」
シリ「ああ、大将に愛の囁きを聞いてもらおう大作戦的な何かが音を立てて崩れたようですね。お疲れさまですレオンさん」
レオ「いや、いいんだ…どんな形であれ、私はエレフのことを愛している。ずっと傍にいたい…私にはエレフだけだよ」
アメ「……(泣きそう)」
シリ「レオンさん。閣下泣きそうですよ」
レオ「え?あ、あぁ!いや、違うんだ、アメ!」
アメ「…ふん、いいさ。これでこそ襲いがいがあるってものだ。鬼畜アメティ様の誕生だ…(ぐすっ)」
シリ「あーレオンさんのせいで閣下が鬼畜になっちゃいますよー」
レオ「ち、違う!攻めとして愛しているのはエレフだけだと言いたいんだ!」
アメ「ほう、では私相手に受けというのは認めたんだな。偉いぞ、レオン」
レオ「………っ」
シリ「言った手前今更否定することも出来ず奥歯を噛むことしか出来ない、という感じですね」
レオ「…冷静に分析するのは止めてくれないかい…?」
アメ「ふん、エレフを大切にするのは結構だ。むしろ無下にしたら許さん。だが、エレフとは別の意味で私はお前を愛しているんだ。忘れるなよ」
シリ「あ、それが最後の一言でいいですか?とてもいい感じの一言でした」
アメ「ふむ、許そう」
レオ「シリウス君、何だか適当な感じだね今日は」
シリ「そんなことありませんよ。じゃあ、今日はお開きと言うことで」
アメ「待て、シリウス。お前まだ言ってないぞ」
シリ「え?何がですか?」
レオ「最後の一言だよ、オルフ君に愛を囁いてあげなさい」
シリ「だからそういうの苦手だって言ってるじゃないですか」
アメ「でも何か言わないと終わらないぞ」
レオ「早く、ほら」
シリ「えー…えっと………うーん………別に、今のままでもいいから、とか…」
アメ「?」
レオ「何だい、それは」
シリ「いや、オルフって俺に気付かないようにだけど、色々自分を改善させようとしてたりするんで…。俺は今のままのあいつが好きだから」
アメ「純愛……(シリウスをぎゅ)」
レオ「純愛だね…(同じようにぎゅ)」
シリ「わわ、なんですか二人とも!」
お疲れさまでした!
アメ「(ぎゅー)」
レオ「(ぎゅー)」
シリ「……っだあぁぁ!離れてください!暑い!」
アメ「何だシリウス、愛してやってると言うのに」
シリ「こんな一気に二人で包み込まれるように抱き締められたら暑いし苦しいですよ!!」
レオ「わかった、もっとソフトにいけばいいんだね」
シリ「そういう問題じゃないんです!もう今度こそお開き!」
アメ「ちっ…今度こそ食うからな…シリウス…」
レオ「是非その時は呼んでくれ」
シリ「殴るぞ二人とも。主にレオンティウス(ゆらり)」
アメ「お、マジギレ寸前だ。黙るぞレオン」
レオ「……殴られるのは主に私なんだね…(黙る)」
シリ「…………次は俺たちの出番は無し。受け達の座談会。以上。わかりましたか二人共、返事は?」
レオ「はい」
アメ「ラジャー」
シリ「よろしい。では各自解散ということで。失礼します(スタスタ)」
レオ「ああ……(見送る)」
アメ「(見送る)………行ったか?」
レオ「うん、行ったみたいだね。それにしてもシリウス君は豹変するタイプか」
アメ「キレると上下関係気にせず鎮圧しに掛かるから気を付けた方がいいぞ」
レオ「一国の王でもかい?」
アメ「シリウスにとって人間はすべて平等だ。無論、私も例外ではない」
レオ「……気を付けるよ。さあ、私たちもお開きにしよう」
アメ「ああ、そうだな…眠い。一緒に寝るぞレオン(がしっ)」
レオ「へ?いや、私は帰らなければ…」
アメ「問答無用だ…変なことはせん。…ダメか?(じぃっ)」
レオ「うっ…(その目は反則だろう…)……仕方ないね…付き合おう…」
終
新しい座談会はこれでした。攻め達の座談会!
でもこの時既にレオンだけでなくアメもシリウスも受けとして美味しい時期だったのでどうしていいかわからず、取り敢えず攻めに。
次の座談会は受け達の座談会ですよー。
ちなみに出番無い言ってますが、レオンの出番は(ry