死せる獅子好きの座談会




エレ「死せる獅子好きの座談会ー!」

アメ「わー(ぺちぺち)」

エレ「………」

アメ「…………。」

エレ「え、何これ、二人?二人だけ?」

アメ「みたいだな。レオン好きなどメインでは私たち二人しかいないだろう」

エレ「というか、獅子ってレオンのことなのか!」

アメ「待て、気付かなかったのか」

エレ「てっきり本物のライオンのことかと」

アメ「まず私らで延々とライオンのことについて話す図を想像しておかしいということに気付いてくれ」

エレ「だってライオンって可愛いじゃん」

アメ「いや確かに可愛いが…猫科だし……可愛いが……」

エレ「とにかく、これは二人でレオンについて座談会をする、ってことでいいのか?」

アメ「リクエストで貰ったんだ。何やら『存分にのろけてください』とのことらしい」

エレ「………これ、俺は羞恥プレイに値するんじゃ…」

アメ「まぁ、質問によってはな。どっちにしろ、間違いなく喧嘩が勃発しそうな座談会ではある」

エレ「確かに、恋人を取り合うようなもんだしな……でもまぁここまで来たら仕方ない…いくぞ!」




Q.レオンのどんなとこが好きですか?


エレ「どんな…」

アメ「ところ…」

エレ「……………」

アメ「……………」

エレ「なぁ、アメティ」

アメ「…なんだ?」

エレ「多分俺たちの思いは一つだと思うんだ」

アメ「ああ、間違いない」

アメエレ『レオンのどこが好きなんだろう』

エレ「ほら被った!絶対他の人が聞いたらステレオだぞ今の!」

アメ「確かにレオンへの愛情は感じているのだが、何処が、と聞かれると上手く答えられんな」

エレ「なんだろう…きっかけは、自分をしっかり見てくれるからってのは分かるんだ。アメティもそうだろ?」

アメ「そうだな、陶酔でもなく敵意でもなく、ただ一人の人間として見てくれたからなんだが…」

エレ「好きな場所を具体的に聞かれると困るな」

アメ「可愛いところとかでいいのか?」

エレ「多分具体的にどこが、ってのは必要じゃないかと。でもまぁ可愛いよな」

アメ「受けのお前から見ても可愛いと思われるあたり相当だな」

エレ「外見とかそういう意味じゃなくて、中身がなー」

アメ「笑顔とか見るとな、非常に抱き締めたくなる」

エレ「………え」

アメ「ん?ならないか?」

エレ「いや……どちらかと言えば、逆…」

アメ「……抱き締められたくなる?」

エレ「うん…まぁ……」

アメ「…………」

エレ「…………」

アメ「そんな馬鹿な!抱き締められたくはならん!」

エレ「いやいやいや抱き締めたくはなんないだろ!レオンそんなキャラじゃないし!」

アメ「何を言うか!ああいうキャラこそああ馬鹿だな可愛いなって抱き締めたくなるんだ!まったく…お前はレオンをわかってないな!」

エレ「なっ!馬鹿だな可愛いなはわかるけど、そんなレオンだからこそ優しく包んで欲しくなるんだ!アメティこそわかってない!」

アメ「何を!」

エレ「やるか!?」

アメ「………(ぜぇぜぇ)」

エレ「………(ぜぇぜぇ)っなんか、勢いに任せて凄い恥ずかしいこと言った気がする……」

アメ「私はそうでもないが、お前はそうかもしれんな……」

エレ「くそ、不覚…」




Q.レオンの嫌いなところはありますか?


アメ「これは……」

エレ「好きなところと同じく探しにくいところだな」

アメ「強いて言えば、優柔不断なところか…」

エレ「俺たちに対する対応も曖昧だしなー」

アメ「ハッキリしろとは言わないが、結局のところはどうなんだ、という感じはある」

エレ「そこを答えられたらどちらか不利になるのは目に見えてるし…」

アメ「……」

エレ「……」

アメエレ「………はぁ。」

アメ「…そのときは、レオンを大切にしてやれよ」

エレ「だからアメティはなんでそう消極的なんだよ。アメティを選ぶか俺を選ぶかなんてレオンにしかわかんないし」

アメ「そもそも私たちは一つだったしな。今更苦ではないか」

エレ「そうなんだけど……そうとも言い切れないけどな…」

アメ「ここがややこしいところでもあるか……」




Q.もしレオンが浮気をしたらどうしますか?


エレ「浮気って、今すでに二股の場合どうすればいいんだろうねアメティ」

アメ「……私が間違いなく浮気相手だろうな(涙目)」

エレ「だから何いきなり消極的になるのさ!いつもの傲慢さは何処へ!……つまりは、俺たち以外の誰かと関係を持ったら、ってことだよな」

アメ「あのレオンが私たち以外を選ぶとは思いがたいが…もしその場合は、どうする?エレフ」

エレ「焼く」

アメ「だな。メッシュから焼く」

エレ「俺の発言に動じない辺りやっぱり俺とアメティは同一だなー」

アメ「いや、普通は間違いなく焼くだろう。どこぞの悪魔とその契約者を連れてきて、骨の髄まで燃やす」

エレ「アメティアメティ、普通は怒るとか泣くとか殴るとかそんなんだよ」

アメ「そんな生温いことは許さん。此方が傷付いた分苦しんでもらうぞ」

エレ「だそうだ。レオン浮気はするなよー。ちなみに俺もアメティと同じ考えだから」

アメ「だよな」

エレ「うん」




Q.レオンが命を落としたとします。どうしますか?


エレ「どうしますかって…悲しいに決まってるじゃん」

アメ「…悲しいが、運命は運命だな。何をしようとは今更思わん」

エレ「確かに。ただ、俺は泣くと思う」

アメ「私は多分泣かん。まぁ、一筋ぐらいは泣くかもしれんが……今更だしな」

エレ「泣けない?」

アメ「ああ。負の感情に近付きすぎた。死と言うものを何も感じなくなってきた」

エレ「……そっか。俺は、誰が死んでも悲しい。だから、アメティが泣けない分俺が泣けばアメティもスッキリする、かな?(泣きそう)」

アメ「………(苦笑)。そう、かもな…。私の分まで、泣いてくれ(エレフをぎゅー)」

エレ「………っ…(ぎゅー)」




Q.結局のところ、アメ閣下はエレフの方が大切なんですよね?


アメ「………ピンポイント質問だな(エレフ撫で撫で)」

エレ「なんかレオンに対してノロケるんじゃなかったっけ、この座談会」

アメ「いいんじゃないか、いっそアメエレ座談会で」

エレ「多分お題送ってくれた方は満足してないよこの座談会」

アメ「すまんな。だが確かに、エレフとレオンを天秤に掛ければ、エレフに傾くのは事実だ…」

エレ「………」

アメ「お前は?」

エレ「ん…………素直に言えば、レオンが大切だ。俺を好きでいてくれる、レオンが」

アメ「そうか。それなら、よかった。お前が幸せなら私は満足だ(撫で撫で)」

エレ「……………っああああああもう!俺ばっかり考えるなアメティは!レオンは譲らんぐらい言ってもいいんだからな!」

アメ「エレフが悲しむような答えはしない」

エレ「なんでそうもレオンと同じような答えを出すかな!甘い、台詞が甘い!」

アメ「な、レオンと一緒にするな!私はあそこまでしつこくはない!」

エレ「なんか同じ匂いを感じたんだよ!」

アメ「そんな匂いするわけ無いだろ!勘違いも甚だしい!」

エレ「いや、したね!レオン特有の時にうざったい激甘臭が!」

アメ「うざったいとは失礼だぞ!レオンの愛情表現を馬鹿にするのか貴様は!」

エレ「はっ!嫌ならレオンは自分のだぐらいの発言はしてみろ!」

アメ「ああ言ってやるさ!うざったいなんて言うお前なんかにレオンは渡さん!私のものだ!」

エレ「ほら言えたじゃないか!やっぱりそうなんだろ!?アメティもレオンが大切なんだろ!?誤魔化すな!」

アメ「…………っ(ぼろぼろ)」

エレ「っちょ、な、何で泣くのアメティ!」




Q.終了間際のフリータイムをどうぞ。



アメ「……っ(涙ぐいっ)」

エレ「い、いきなり泣くなよ!アメティも涙もろいことは知ってるけどさ。何か俺悪いこと言った?」

アメ「言ったというか言わせた…口に出すと意識しそうで今まで言わないようにしてたのに…(ぐずぐず)」

エレ「なんていうか、アメティって印象コロコロ変わるよな。こんな可愛いキャラだっけ?」

アメ「知らん、これが私の素だ」

エレ「素ってかやっぱアメティは天然なんだなきっと。とにかく、やっぱり上手くいかないな二人だと」

アメ「二人のチョイスがもっとマシならいいんだが、まさかの私たちなのが問題なんだ」

エレ「確かに。でもアメティの泣いたとこ見れて喜んでる人もいると思うよ。結果オーライ」

アメ「私にとっては結果オーライでも何でもないんだが」

エレ「むしろマイナス?」

アメ「わかっているなら結果オーライとか言うな」




最終Q.レオンに愛を叫んでください!


アメ「……なんだこの空気の読めない質問は」

エレ「この状態でどうやって愛を叫べばいいんだろう。いやまず愛を叫ぶのは羞恥プレイだろ」

アメ「……レオン、お前がどんなにエレフを愛していても、私はお前を愛しているから」

エレ「ええええええ愛の言葉囁いちゃうのかよ!」

アメ「お前が叫ばぬというから、チャンスだと」

エレ「チャンスって!さっきまであんなに控えめだったのにアメティ落ち着けって絶対頭のネジ一本飛んでる!」

アメ「お前が飛ばしたんだろう。悔しいならお前も愛を囁いてみろ」

エレ「っわかったよ!照れなんて捨てればいいんだろ!?………っレオンは俺のだーーーっ!!!!」

アメ「よくいった。それでこそ男だ(パチパチ)」

エレ「アメティは応援するか敵に回るかはっきりしてくれよ…」

アメ「私がお前の敵に回るわけもないだろう、それぐらい解れ」

エレ「俺、もうアメティがわかんない……」




お疲れさまでした!





エレ「ぐすっ………」

アメ「(少し苛めすぎたか…)…まぁ、泣き止め…正直すまなかった…」

エレ「(ずびっ)いいよ俺たち複雑だし、これぐらい混沌としてた方が皆喜ぶだろ…」

アメ「お前は時に卑屈になるな」

エレ「アメティもな」

アメ「まぁな」

エレ「(ずびーっ)…じゃあ次は、何の座談会だ?」

アメ「今度は今までのメンバーに私も加えた座談会らしい」

エレ「あの一時期質問募集してたやつか」

アメ「ああ。もっと混沌としそうだがお互い頑張ろう。羞恥プレイということはよくわかった」

エレ「大丈夫、今度はシリウスいるから収拾つけてくれるよ」

アメ「他人任せだな」

エレ「でも楽だしそっちのがうまくいくし」

アメ「正論だ(頷く)」

エレ「だろ?と言うわけで解散ー、だよな?」

アメ「ああそうだな」

エレ「じゃあまた座談会でー(去る)」











アメ「………………(私はどうやってエレフの中に戻れるのだろうか…)」






















座談会の質問アンケートとったときに、「レオン好きの座談会はどうですか?」といったような言葉をいただいて、面白そうだったのでやってみました(笑)
思いの外ぎゃんぎゃん言い合ってくれたので楽しかったです。閣下はエレフ溺愛過ぎるので、こうやって喧嘩することが新鮮で可愛い(´∀`*)
ちなみに意識下ではなく体分裂してます。だから閣下が最後途方にくれているのです(笑)どうなったかは不明(コラ
閣下を、可愛くしすぎたかな…いやでも閣下可愛いし…´`*


次は…有るのか…


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -