耳当て



「冬だねぇ」

「冬だな」

「こうも毎日寒いと、一日ぐらい半袖で居れるぐらい暑い日があってもいいのにって思うよね」

「無理だろ」

「もしも、もしもの話だよ。もし真冬に30℃を越える暑い日が突然来たとしたら、その時に人はどんな反応するんだろうね!困るよね!だって夏服なんて出してるわけ無いんだから!さぁどうするんだろう、裸になるわけにもいかない。人それぞれ考えて思い思いに動くんだろうね、ああ考えただけでワクワクが止まらないよ!これだから人間は面白い!人、ラ」

「臨也」

「ブ……ってちょっと決め台詞に被ってくるとか止めてよシズちゃん、空気読もうよ」

「うるせぇよ。ってかテメェ耳真っ赤じゃねぇか」

「あー、寒いからねぇ。俺肌弱いらしいからすぐ赤くなるんだよ」

「なんか痛々しいな」

「俺的には今更だからねー、まぁ痛いけど俺は慣れたし、シズちゃんも気にしないでよ」

「や、耳当てとかすればいいじゃねぇか」

「んー、なんかくすぐったいんだよ。ムズムズするってか、なんか駄目なんだよね耳」

「そうか…」

「ああ、シズちゃんが耳をかぽってしてくれたらいいかも」

「かぽ?」

「手でさ、かぽって包むみたいにさ、してくれたらいいんじゃない?あったかいし」

「………するわけねぇだろ」

「だよねー!期待してなかったし別にいいよ、冗談だし」

「…そう言われるとムカつくな」

「ムカつかれてもその通りなんだから困るんだけど」

「おら、こっち寄れ。で耳貸せ」

「え、なに、マジで?本気になっちゃった?売り言葉に買い言葉?やだし」

「やれっつったのはテメェだろ。男なら言ったことは責任持て」

「無理」

「無理なのが無理」

「いやいやなにその切り返し!ってか責任も何も冗談って言ったしね!や、ちょっとホントに!」

「嫌がるテメェを無理矢理、ってのも良いよな」

「うわ何そのサディスト発言!あの頃の純粋なシズちゃんを返して!」

「なんだそりゃ。つべこべ言ってねぇで大人しくしろ。耳寒いんだろ、俺の手暖けぇし」

「やだやだちょっとホントにマジで!ちょマジで待っ……」


かぽ


「うわ、冷たっ」

「………」

「どや」

「…そんな真顔でどや言われても困るんですけど…」

「うっせぇ。ってかホント耳冷たいし。よく生きれるなこんなんで」

「っ、慣れたって言ったじゃん!それに耳冷たくて死ぬとかどんなだよ!…いいから早く手外して!」

「あ?あったけぇしくすぐったくないんだろ?ならいいじゃねぇか…」

「じゃあくすぐったい!くすぐったいです!だから早く外せよ!

「外したかったら自分で外せばいいじゃねぇか」

「さっきからじたばたもがいてるのに全然外れない馬鹿力のせいで自力が無理なんですけど!この変態ー!強姦魔ー!おまわりさん助けて俺犯されるー!!」

「ばっ何言って……………?………お前、顔まで真っ赤じゃねぇか。どうした?」

「…っこれだから純粋にぶちんは嫌いだ!」


(なんか恥ずかしいなんて言いたくないんだよ!)







―――――――――――――――

臨也は腕を組む○、手を繋ぐ×
キスをする○、額と額こつん×

×ってか超照れる!みたいなそんな子だといいな。

ちなみに多分来神時代。後ろにドタと新羅がいて砂吐いてます。あ、新羅はセルティとあんなことしたいなぁとか妄想してるかな!耳無いけど!寧ろ自分がセルティにされたいとか(ry


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