舌事情
「何飲む?」
「イチゴミルク」
「無いよそんなの」
「常備しとけよ」
「誰がシズちゃんのために常備するかよ。紙パックで買うと賞味期限意外と持たないんだから。俺好きって程でもないし。」
「粉で買えばいいだろ?」
「粉って案外見つからないものだよ?君の為に俺が労力使って探し回るのも可笑しな話だ。他のにしてよ」
「じゃあバナナシェイク」
「もっと無いよ馬鹿。俺の家を某ファーストフードと勘違いしてもらっても困るんだけど」
「ちっ…何があんだよ」
「シズちゃんが好きそうなのは…ミルクティーと、ココア……は今切れてるから…ミルクティーとカフェオレかな」
「二択なら最初からそう言えよノミ蟲。………カフェオレ、ミルク多めで甘いやつ」
「……相変わらず子供舌だよね。毎回そんなだと馬鹿にする気も失せたよ」
「うっせー」
「はいはい、砂糖何個だっけ?」
「はち」
「え、なになに蜂入ってきた?どこ」
「その蜂じゃねぇ、8だよ、やっつ」
「………殴るよ」
「テメェに殴られるかよ。つか、テメェが個数訊いてきたんじゃねぇか」
「っていうかさぁ、4個でも多いのに8とか無い、無いよシズちゃん。糖分摂取多可で死ぬよ寧ろ死ね」
「じゃあテメェは糖分摂らなさすぎて死ぬな。よし今すぐ死ね」
「いやいや常人レベルには摂ってるから。シズちゃんとおんなじ扱いをしないで欲しいんだけど………ってああもう溶けないし!底でざりざり言ってるだけで確実に溶解限度量超えてるよこれ!」
「文句は言う癖に作るんだな」
「うっさい!……出来た、はい!砂糖じゃ体に悪いし甘味料にしといたから」
「甘けりゃ何でもいい…最初からタラタラ言わずに作ればいいじゃねぇか、素直じゃねぇな」
「あーもううるさいよさっきから!」
「普段うるせぇのはテメェだろ。照れるのは自由だが自分を棚に上げんな………ん、うまい」
「えーその激甘で珈琲豆の風味を一切無視したカフェオレが?ちょっと飲ませて」
「別にそんな甘かねぇよ。お前のが苦いんだろ、ちょっと飲ませろ」
「………っ甘」
「苦っ」
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ミルクっていう静ちゃんえろかわもえる。
因みに静雄の指定したカフェオレは私の味覚まんまです。ミルクたっぷりの甘味料×8とかマジうまい。砂糖じゃなくて甘味料だからそこんとこ間違いなく。