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数分で終わった喧噪に人はまた動き出す
戻ってきた鷹野の一人娘の手には、見覚えのあるサイフがあった

「ひーふーみー……諭吉が増えた!!」
「……」

それ、遊也のじゃ……?
ちらっと見ると地に沈んでいた。……手加減したのか知らないが死んでないってのはわかった

「これでまだまだ遊べる」
「……」
「市ノ瀬はクズでしたけどね。なんであいつサイフ持ってないんだ……てかカードとかなめてんの?」
「……行くか」

荷物を持ちなおして歩くと、鷹野の一人娘も付いてくる
次はあそこ行ってその後と勝手に予定を作る
今日はまだ時間があるし、無駄なことして体力消耗もしたくない

帰ったら遊也の不完全燃焼に付き合わされそうだし、もうこのまま付いて行く
折角だから俺も何か買うか。金は勿論、遊也ので

「おにーさん、まだまだ荷物お願いしますね?」
「…………りょーかい」

笑った鷹野の一人娘につられて俺も笑った





「たこ焼きに牛タンに、後はアイス」
「……もぐもぐ」
「おいしいですか?おにーさん」
「酒が一番うまい」
「おい」



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