【正義の要】
元々ある常識やルールを重んじり、正義の名を背負うある種の堅物
余りにも決まりごとに執着しているせいで、彼の前でルールから少しでも外れたことをすれば即鉄鎚が下される
故に悪、つまりは人としてのルールに違反する者は誰であろうと彼の対象になる



正義=正論者=ルールを守る奴がよっちゃんこと義清
オレらのクラス委員長のくせに何故か風紀委員もやってるんだからある意味変だとしか思えない
そんなよっちゃんだからこそオレ、オレら見たいな不良というのは許せないんだ

言っとくけどオレらんとこのは安全なんだよ
売られたケンカは買う主義だけど、逆に売ったりはしないし一般人に無駄な暴力はしない。カツアゲなんてもっての外だ
このオレがトップだから定めたルールなんだけど、よっちゃんにしてはそのルール丸ごと違反

というか、不良という存在が許せないみたいで、そんなよっちゃんだから名だけでも番長の役をやってるオレのことが心底許せないらしい
オレにとってはいい迷惑だ

「待て朝霧影!!今日という今日はお前を徹底的にルールの輪に戻す!」
「待てって言われて待つ奴いる!?つーかルールも何もお前の長い説教は聞きたくねーんだよ!」
「学ラン着用は原則男子!ルールに重んじ、セーラー服を着ろ!」
「ふざけんな!それだけであの変態どもが発狂すんのが目に見えてるわ!」
「「セーラー服萌えーーーーー!!」」
「黙ってろ変態ども!!」

鐘がなって誰もいない廊下を走るオレ。そんなオレを追いかけるため同じく走ってくるよっちゃん
あいつにこのことルール違反だって言っても別の馬鹿げた正論で返されるから何とも言えない
最終手段は教室に入ること。理事長の命で、よっちゃんは教室内での武器(手錠等)使用を禁じられてる

オレも確かにケンカするけど武器じゃないから
素手で倒す。武器なんて危ないし、相手に重症負わせたいわけじゃないからあんまり使わない
簡単に言えばオレ自身が武器なのかもしれないけど

さて、んなこと考えていたら息が上がってきた。そろそろヤバい気がしてならない
えっと……教室まであとどれぐらいだ?んと……ダメだ頭回んない
こうなったら後は勘に任せていくか!




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