深呼吸をして駆け出す。向かうは現
狙いを定め、現のみぞに拳を向けた

が、受け止められて引っ張られ、地面に組しかれた
手加減したから当然の結果だけど、いろいろ疲れる

「僕のものにならないなら壊すまでだよ別にいいよね影さんは優しいから影さんは僕ので影さんは影さんは影さん影さん影さん」

まだぶつぶつ言ってる現に、オレは手を伸ばして現の頭に置く
現が反応したように、固まった

まだこれが通じてくれてよかった
現のサラサラな髪を手で感じながら撫でる

「別に、お前がこんなことすんのはとうの前に知って何も言わないようにしてっけど……流石に今回はやりすぎだ」
「……影さんが」
「でもまぁ、助けてくれてありがとう」
「……」

こいつ来なかったら怪我して入院だっかもしれないし
ある意味助かった。……金かかること好きじゃないし

「……ごめんなさい」
「?」
「殴りかかって、ごめんなさい。……嫌いにならないで」

子供が怖がるように、現が俯いた。怒んないでってオーラが丸見えである
どこのワガママだよ。ご都合良すぎんだろ。つかおまえ何歳だよいろいろ言いたい
けど今はガマンして

「嫌われたくなかったらこういうことすんな」

現の頭を撫でながら、それだけを言った













「……影さん、本当は怒ってるよね」
「うん?」
「あの、頭が、ミシミシって……ああああああ!頭がーー!」
「とりあえずさ、てめーのせいでいらんことまた増えたんやけど……死ね」
「あいだだだだ!死ぬ!本当に頭蓋骨粉砕する!影さんに殺されてもいいけどせめてヤることヤってから――」
「一遍死ね!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」




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