第十二話

ついた場所はまたもや豪邸でした
なんで皆金持ちなのさー!!



*都会へ行こう!*



「ぴっピンポンってカメラつきなのか…」


私は結人の家に着いたはいいがチャイムが押せないでいた
だって今までは普通に名前呼んで堂々と入ってたからさ田舎だから出来ることなんだよね…
今頃チャイム押すのは緊張するな…しかもカメラ付きときたよ


「ーっいっいざ!!」


私は目を瞑り届くか届かないかの距離で指を止めていると誰かの影が覆いかぶさってきた
私は驚き指はそのままで後ろを振りかえるとそこには綺麗なお姉さんがいた
綺麗な茶色に少しくせっ毛なのか所々跳ねてる長い髪の毛
大きな瞳に長いまつ毛

ってか近づきすぎじゃないですかお姉さん


私はジーッとお姉さんを見ているとお姉さんは微笑みかけ私の伸ばしてる手をとるとそのまま真っ直ぐチャイムを鳴らし可愛く「ピンポーン」と言った


「…はぇい!?お姉さん鳴らしちゃったよ!!うえっうそいやマジですか!?」


私は一人慌てふためくとインターフォンから結人の声が聞こえ「明里だろ?今開けるから」と言い玄関から結人が出てきた

相変わらずお姉さんは私に引っ付いていて私の手を握っていてその手を結人のほうに振り


「ヤッホー結ちゃん」


と可愛らしく言い私は放心状態でいた

結人はお姉さんのほうを見ると「姉ちゃん!」と言い駆け寄ってきた

ん?姉ちゃん?


「もしかして結人のお姉さんですか?」


私は恐る恐る後ろを向き聞くと


「あたりー」


と嬉しそうにお姉さんは笑った
よく見れば似てる似てるさすが姉弟
結人はお姉さんに話かけるとお姉さんは「この子が今日のお客さん?」と言い私を抱きしめた


「今日のお客さんってどういう意味ですか?」

「今日着付けする子だからよ」

「姉ちゃんの仕事スタイリストなんだぜー」


へー凄いなーいやでもスタイリストと着付けってちょっと違うような…いや似てる?
私は突っ込みたかったが若菜姉弟に引きずられ家の中に入った

家の中も家の中で凄く綺麗で洋風だった
所詮私の家は和風だよコンチクショー


「それじゃあ着替える前にシャワー浴びようか」


とお姉さんにいわれ私はお風呂場に連れていかれシャワーを浴びることになった


「人の家のシャワーって緊張するな…」


私は服を脱ぎシップも剥がしシャワーを浴びた

そのあと置いてあったバスタオルで体をふき下着を着ると私の服以外の服…ってか薄い白い着物があり「それを着てくれる?」とドア越しにお姉さんに言われ着替えた


「これ何ですか?」


私は薄い白い着物っぽい物を着て出るとお姉さんは緩んでる所をちゃんと直してくれた


「これは浴衣を着るための一種の下着よ」

「下着ですか」


私は下着と言われたのを見て確かに薄くて肌触りがいいなと思った

私がそうこう考えてるとお姉さんが「紺とピンクどっちがいい?」と聞いてきたので「紺で…」と言うと「ならピンクね」と言いピンクの浴衣を持ってきた
私の意見無視ですか…?

そうこうしてると手慣れてるのか直ぐに着付けができた


「はい完成」

「ほー凄い…」


私は鏡の前に立ち後ろをみたり前をみたりした
リボンは綺麗に形が整っていて手でやったとは思えなかった


「やっぱり明里ちゃんにはピンクが似合うわ」

「えっ私の名前…」

「あぁ結ちゃんが名前教えてくれたのよあの子の宿題手伝ってくれてありがとう」


お姉さんはそういうと優しく微笑んだ


「いっいえ私も勉強になりましたしそれに浴衣貸してくれて着付けまでしてもらって…此方こそありがとうございます」


私は頭を下げるとお姉さんが「喜んで貰えてよかったわ」といい「これも持っていって」と浴衣とお揃いの巾着を貰った


「可愛いーありがとうございます」


とまた頭を下げると丁度よく結人がやってきた
「はい明里次は髪型とメイク」

「メイク!?いいよ化粧はー」

「少しだけだからよ」

「……わかった」


そういうと結人は嬉しそうにガッツポーズをして私に後ろを向くよう言った


「明里の髪の毛さらさらだな」

「普通だよ」

「そうか?まっとにかくお客さまどのような髪型に致しますか?」

「店長のオススメで」


私がそういうと結人は笑いながら「かしこまりました」と言いお姉さんは「また出来たら呼んでね」と部屋を出ていった


「ならちょちょいのちょいでやるからな」

「ラジャー」


私は手を額にあて敬礼っぽくポーズをとると結人は黙りこみ髪をいじるのに集中した

私は暇になり今朝のブローチを思い出した確かポケットの中に入れといた筈だと思い綺麗に折り畳まれたズボンのポケットの中に手を入れブローチを取り出した

何度見てもそれは何処かで見たことがあり何処でなのかは思い出せなかった

ブローチを反対にし裏を見るとそこに小さな文字で何か書き込まれてた
私は精一杯目を凝らして読もうとしたが

「…読めない」

「明里動くなよ」

「あっごめん」


私はブローチをしまい動かないように他のことを考えた
夜店で何買おうかなーリンゴ飴ってあるのかなー?ブローチ…あれってどこで…


「はい出来た」

「おうっ!」


気づくとまたブローチの事を考えていて髪のセットも出来ていた


「お客さまーどうですか?」


結人は私に鏡を渡し後ろが見えるよう後ろにも鏡を置いた

髪は上のほうでセットされておりみつあみを編みこみお団子にしたような感じだった


「結人天才ーってか手先器用だねー」

「なんせ結人様だからな、なら次はこっち向いて」

「はーい」


私は言われた通り結人のほうを向くと「次に目を閉じて」と言われ目を閉じた


「薄くファンデーションとチークぬるから」

「チーク?」

「後は唇にグロス塗って…明里少し口開いて」

「おぉ属にいうチューのポーズですな」

「もう、キスといいなさいキスと女の子何ですから」


結人はオカマ口調で言いそれがあまりにもおかしくて私は吹き出してしまった

「ブッハハハオカマーオカマがいるよー!!」

「おーい明里さーんグロス塗れないんですけどー」

「無理!つぼったー!!」


私が未だに笑い続け床をバンバン叩いていると結人は無理矢理私の顔を上に向かせグロスを塗った


「よし出来上がり」

「んー何か唇変な感じ…」

「すぐ慣れるだろ」


「なら俺姉ちゃん呼んでくるから」と結人は言い部屋を出ていき階段を登る音が聞こえた


「…あれを男の顔と言うのかね?」


私は誰かに問うわけじゃなく呟いた
そしてさっきグロスを塗るときの結人の顔を思い出し


「黙っていればいい男ー真剣な眼差しかっくいージャーニズも夢じゃない」


と一人で熱唱した


夏祭りまであと少し



あとがき

無駄な話を書くのが好きです
結人夢じゃないんだよってかこれ結人かな?(苦笑)

今回ヒロイン結人の男の顔にわぉびっくりの回…

別に恋した訳じゃなくいつも明るく無邪気な男の子の真剣な顔に少しびっくりしただけなのよ!(何)

男の子ってこんな顔もするんだ…って感じです!
多分!!(おい)


しかし結人姉ちゃん本当に居るかは知りませんスタイリストも知りません(おーい)

イイ味出せたのでよしだよよし!!(笑)

あのあとヒロイン姉ちゃんにきゃーきゃー言われてる…と思う

あっ下着はですねー母が言ってただけなので本当かはわかりませんーってか下着って名前ちゃんとあったんだけど忘れてしまいました(マテ)
確か下着の役割だよなーって事で下着呼ばわりされてるだけなのです
詳しいことは…親に聞いてみてください(駄目じゃん)



最後に誤字・脱字がありましたら申し付けください


桜条
2006 01/16

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