vomit | ナノ




兵助がくさい、兵助がくさい、くさい、くさい、兵助がくさい。また兵助が吐いた、あり得ない。これで何回目なのお前、そう聞けば兵助は笑いながらごめん、と言った。おれはお前のその顔がきらいなんだよ、だいきらいなんだよ、きらいきらいきらいくさいきらい!気分が最高潮に悪い、部屋がくさい。早く片付けろよ、冷たく言えば兵助はただ頷くだけだった。きもちわるい。今日は八左ヱ門の部屋に泊まらせてもらおうかな、八左ヱ門にゲロ臭いって言われたら明日の朝兵助を殴ろう。おれは兵助になにも言わずに部屋を出た。兵助はずっとうつ向きながら処理をしていた。きたない。