復活(ヒバツナ)
会話文





「あーもー聞いてくださいよ雲雀さん!」
「嫌」
「まだ何も言ってないじゃないですかー少し聞くぐらい良いじゃないですかー」
「嫌なものは嫌だよ。だってどうせまた忠犬か赤ん坊の事だろ」
「違いますよ!今日は南国フルーツヘアの変態の事です!」


「・・・同じでしょ」
「ぜんっぜん!ち・が・い・ま・す!獄寺君は確かに10代目10代目って煩いし怖いし、リボーンもグチグチねちねちスパルタ教育という名の虐待してくるけど、変態はレベルが遥かに違うんですっ」
「ふーん・・・・・・」
「朝、嫌な予感がして飛び起きたらなんか俺の部屋漁ってる変態がいて、俺が起きた瞬間に笑いながら逃げていったんですよ。しかも俺のお気に入りのTシャツ持って!!」
「・・・・・・・へえ?」
「去りぎわなんか、ウィンクして投げキッスまでしてきて・・・ああ気持ち悪いったらない・・・っ」
「・・・・・・」
「あ、それでですね、他に何か盗られてないか調べたら・・・俺の歯ブラシとか、ハンカチとかもちらほら無くなってたんです。剰(あまつさ)えパンツまで盗んでいくってどういう神経してるんですかね?一回頭かち割って中身見てみたいですよ!」
「・・・・・・そうだね」
「本当ですよ!その後は今度はリボーンが来て―――・・・」


―中略―


「―――それで・・・・・・って、聞いてます?」
「・・・・・・・聞いてる」
「・・・書類やりながらとか、聞いてないですよね」
「・・・聞いてるって」
「じゃあせめてこっち向いて言ってくださいよー・・・」

「・・・・・・・・・・・・あのさ、綱吉」
「なんですか?」
「君が愚痴を言うのも、日常を語るのも、君の事だったらなんでも聞いてあげたい。けどね、」




「他の奴の話ばかりされると、腹が立つんだよね」




「!!・・・あ、す、すみませんっ!その、俺、自分ばっかり話してて煩かったですよね・・・・・・」
「・・・いや、そうじゃないんだけど・・・・・・分からない?」
「は、はい?」




「そうだね――嫉妬している、と言えばいいのかな」




「へっ!?え、えぇ?!」
「・・・・・・何その反応」
「え、いやっだって、あの、雲雀さんが・・・し、嫉妬してる・・・・・・なんて、その・・・」
「僕だって人並みに嫉妬ぐらいするよ。大体ね、綱吉」
「は、はい?」
「僕と二人で居るときに、他の奴の話なんてするな。そいつらに負けてるみたいで悔しいんだけど」
「・・・・・・!!」
「君が他の奴に呆れたり怒ったり、笑ったり・・・そんな感情を向けるのすら許せないのに。だから、ねえ、二人きりの時だけでも僕の事だけを考えてなよ。良いね?」
「ぅえ?!えっ・・・あ、う、えっと・・・その・・・・・・・・・・」
「・・・何?これでもだいぶ譲歩してるんだけど?」




「・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」


「分かればいいよ。その代わり、これから僕と居るときに他の連中の話したら、いくら綱吉でも噛み殺すからね」
「・・・肝に命じておきます」




発言禁止ワード


(いっそ君の周りを噛み殺・・・)
(さないでください・・・!)




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(拍手掲載09/10/12〜10/6/17)
イチャイチャしたいのに、他の連中の話ばかりする綱吉にジェラシー(笑)
何故か大分デレな雲雀さんに仕上がったという←

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