最終回後捏造SS/1、2年後辺り
ミレイ+リヴァル会話文





「・・・会長」
「んーなあに、リヴァル」

「俺ら二人っきりになっちゃいましたね・・・・・・随分、寂しくなりましたよね」
「そうねぇ・・・あの時は、いつまでも皆一緒で居られるって思ってたから・・・寂しいわねー」
「ここに来れば、誰かしら居たっすよね。でもあれから、皆バラバラになっちまって」
「そうそう、一番大人しそうだった子達が揃いも揃って激情派だったもんね・・・お姉さんほんとに困っちゃったわ」
「それにしても、ここってこんなに広かったっすかねー」
「本当。改めて来てみると、なんだか虚しいくらい広いわね、ここって」




「そういえば、会長――・・・あいつ、もう一度この場所で、皆で花火をあげようって言ってましたよね」
「確かに言ったわね」
「珍しく自分から提案したくせにさ。大嘘つきですよね」
「ほーんと。自分から言い出したくせにさ。お陰でこのミレイ様がせっかく考えてた計画が、ぜーんぶ台なしよ!」
「因みに、どんなことしようと思ってたんですかー?隊長?」
「知りたいー?」
「知りたい知りたい!」
「ふふ、内緒!」
「ええっ酷いっすよー」
「だって、有言実行がモットーですから」
「・・・ああ、そうでしたね。会長がやるっていったものは全部やりましたもんね」

「男女逆転祭とか?」
「キューピッドの日とか!」

「ふふ、楽しかったわよねー。みーんな笑って、馬鹿やってさ」
「会長命令だからってのもあったけど、皆盛り上がってましたよね。あの二人も、なんだかんだで公認カップルになったりして」
「そうねー・・・幸せそうだったわよね、あの子ってば」
「あいつはいつも通りのポーカーフェイスにみえて、間抜けな面してましたけどね」
「リヴァルったら酷い言い草ねー」
「そういう会長だって笑ってるじゃないっすか」
「えー?だって、ねえ?」


「楽しかったっすよね」
「ほんと、楽しかったわ」




「あ、そういえば。よかったの?」
「え、何が?」
「あのバイクよ。有り金叩いて買ったって、凄く大事にしてたのに売っちゃって」
「ああ・・・・・・いいんですよ。俺、あれにはもう乗らないっすから」
「なんで?」
「だって」


「空っぽなんすよ」


「隣のサイドカー、空っぽなんですよ」




「・・・・・・」
「あれって、あいつの為にあったから。悪友以外をあそこに乗せて走りたくないんすよ。それに・・・あいつを乗せないで走ったりしたら、こっぴどく叱られるだろうし」
「・・・そっか。そうよね、あそこはあの子の特等席だもんね」
「そうっすよ!あいつが乗らないなら、あんなもん要らないですから」




「・・・」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・ねえ、リヴァル」
「・・・なんすか、会長」


「寂しいわねー」
「・・・そうっすねー」




空っぽの、隣





(この場所も、サイドカー も、心も、思い出も、何もかも。
 全部、全部。
 君たちが足りないんだ)




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(2008/10/7 執筆 2009/9/19 掲載)
この二人には、いつまでも、ルルとか、シャーリーとか。
ニーナ、カレン、ナナリーやロロのこととか。
生徒会メンバー皆のことを想っていてほしいなーと。
忘れないでいてほしいなーとか思います。
そして、目一杯幸せになってもらいたいなと。(願望)
てか、この二人、一番中心から遠ざかってたから、凄く不安で、凄く寂しいんじゃないだろうか…




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