・ジャッカルと

「ジャッカルー」
「ん、ああ…どうした仁王」
「これやる」
「ただの紙切れじゃねえのかこれ。なんだお前、新手のイジメか」
「ちゃうわ。まあいいから、開いて中見てみんしゃい」
「なんだよ……、えっと、…帝国大学付属病院?」
「おん」
「なんだこれ」
「見ての通りじゃ」
「なんで病院なんだよ」
「ジャッカル最近疲れとるみたいやから、やぎゅさんにいいとこ教えてもらったんよ」
「……仁王」
「ちなみにそこで氷帝、四天の忍足従兄弟が勤めとるらしい」
「誰情報だよ」
「せやからやぎゅさん」
「ああ、そうか…」
「ええ病院みたいやし、やぎゅさんおすすめのとこじゃから平気じゃ」
「なんだその、人にお菓子をすすめる感じの軽さは」
「いや、多分」
「多分!?」
「あはははは」
「笑うな!」
「せやかて、ジャッカルに倒れられたら困るんやもん」
「なんでだよ」
「俺が忙しくなる」
「…結局それかよ」
「というわけで、今週末にでも行ってきんしゃい。お大事になあ」
「……有難うよ」

(一瞬でも仁王をいいやつだと思った俺が馬鹿だったぜ…)



(20110328)
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