・真田が巡回に来たようです 「なあ真田」 「どうした」 「最近この近所で目撃されとる不審者って、どんな容姿しとんの?」 「突然だな、仁王」 「いや、やっぱり保育士としてはそのへんもちゃんと把握しとるべきなんかと思ったんよ」 「む、それもそうだな…」 「じゃろ?」 「とりあえずこちらに通報された内容によると、年は二十代前半で長身、行動は挙動不審で何やらぶつぶつと独り言を言っていたようだ」 「如何にも怪しいです、みたいなやつやのう…」 「ああ。髪の色は黒で容姿は遠目だったらしいが整っていたとの情報も入っていたな」 「なんじゃその目撃情報。意味分からん。なして容姿が整ったなんて情報があるんじゃ、怪しいんかそうじゃないんかハッキリしんしゃい」 「俺に言われてもな…」 「それもそうやね…」 「嗚呼、あとは髪の毛はもじゃもじゃしていたとも言っていたな」 「もじゃもじゃ…?」 「パーマっぽいとでも言うのだろうか。…ああ、そうだな。イメージは赤也のような感じだったと俺は認識している」 「なん、じゃと…?」 「どうかしたか?」 「いや、なんでも」 「ならいいが…」 「ピヨッ」 「もしも不審者を見かけたなどの目撃情報があれば通報してくれ」 「おう」 「では俺はまた巡回に行ってくる。またな、仁王」 「おー、またなぁ」 (…あの目撃情報はどう考えたって赤、…。しかもこないだ見かけたやつと酷似しちゅう。いや、まて仁王雅治、早まったらあかん。落ち着け、落ち着きんしゃい…!) ……… ▼におう まさはる は すごく 混乱 している ! (20110324) |