・幸村くんと

「幸村ー、」
「やあ、仁王」
「なんか適当に花選んでくれ」
「どこに持って行く花?」
「保育園。他の先生方がきれいな花が教室に飾ってあった方が良い言うもんで、俺が買いに来たんよ」
「へぇ。偉いね」
「…馬鹿にしとんのか?」
「いや、別に」
「ふぅん…」
「で、花だっけ?」
「花を買う以外に花屋に来ることなんてあるんか?」
「普通はないけど、仁王の場合は俺に会いに来るとか」
「……」
「まぁ冗談だけどな」
「…お前さんが言うと冗談も冗談に聞こえんわ」
「なんか言ったかい」
「いや別に」
「そう。あ、花だけど」
「ん、」
「俺の好みで合わせるけどいい?」
「構わんよ」
「わかった」

「……家にも、序でに花買っていこうかのう…」
「仁王、お待たせ」
「あ、サンキュ」
「他にもまだいるのかい?」
「…ううん、特には」
「そ。あ、値段はこれね」
「おう」
「友情料金で少し安くしておいたから。有り難く思えよ」
「どーも、幸村サマ」
「ははは、棒読み」
「うるさい」

「またおいで」
「気が向いたらな」
「うん」


(でもまた、近い内に来るような気がするんだよねぇ)


………
幸村くんの予想は、大体的中するんだそうです(by.柳さん情報)
他の保育士さんに頼まれ事されたら断れない仁王先輩可愛い。



(2011.Poncho Shiramine)
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