―3―
「ボス、例の子供が判明しました。」
「間違いはないだろうな?」
「はい。
“神”と呼ばれているポケモンとも接触しているようです。
間違いはありません。」
「素晴らしい…。
もちろん、居場所は分かっているな?」
「はっ!」
「…生きたまま捕らえろ。
殺しさえしなければ、どのような手を使っても構わん。」
「かしこまりました。
必ずや、期待に応えてみせます。
我らの偉大なボス…、アカギさまはこちらでお待ちください。」
「期待している。」
「はっ!」
サトシとシゲルが再会していた頃、とある部屋の一室で、怪しげな会話がされていた。
“ボス”と呼ばれた人物に片膝をつき、頭をたれていた部下は捕らえるよう命をうけ、力強く頷くと任を全うするために部屋を後にした。
残されたボス…――、アカギは不敵な笑みを浮かべていた。
「もうすぐだ…。
もうすぐ野望が叶う時がくる…。
くくく…。はははははは!
…だが…━━。」
満足げに笑い声を響かせるアカギ。
しかし、途中でその笑みは消え、気に食わないことがあると言わんばかりの表情に変わり、誰に言うでもなく静かに口を開いた。
「あの力を他の奴らに悟られる可能性も否定できない…。
何か手を打っておくか…。」
サトシはまだ知らない…━━。
自分に待ち受けている絶望や苦しみを…。
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