コーダたちといっしょ!


「ふふふふ〜ん、ふんふんふ〜ん♪」
「ルーク、ご機嫌なんだな、しかし。」
「あー、コーダ!」
「何の歌を歌ってたんだな、しかし?
コーダは食べ物の歌を希望するんだな、しかし。」
「ポッポたちが歌ってる歌だよー♪」
「なんだ、食べ物の歌じゃなかったのか…残念だな、しかし。」
「何の話をしてるんだキュ?」



食堂で話をするルークとコーダ。
そこへポッポたちがタイミングよく登場した。



「あのね、ポッポたちのうたの、おはなしをしてたの!」
「きゅきゅーっ!そういえばこの前、ルークに歌を教えたんだったキュ!」
「歌は覚えたキュ?」
「ルークならもう覚えてそうだキュ!」
「ねぇねぇ!いっしょに、うたおーよっ!!」



モフモフ族とコーダに囲まれ、ルークは嬉しそうにそんな提案をした。
ルークの提案にポッポたちは最初はきょとんとしたものの、すぐに楽しそうだキュ!と三匹そろって賛成した。
コーダは参戦するつもりはカケラもなかったが、ルークにおやつを少しわけてあげるから一緒に歌おうと誘われ、二つ返事で了承した。




***



「…チャット?食堂の入り口で突っ立って何してるんだ?」



クエストを終え、おやつを食べようと食堂に向かったユーリは食堂の入り口で立ち尽くすチャットに気付き、声をかけた。
声をかけられたチャットは、ギギギ…と音が聞こえてきそうなほど、ぎこちなく振り返り…口を開いた。



「…中に入りたくても入れないんですよ…。」
「…は?
…まさかまたアーチェかフレンあたりが料理したとか言うんじゃねぇよな?」
「…その方がまだマシですよ。
アーチェさんたちの料理なら口にしなければいいだけの話ですし…。
…中は地獄絵図ですよ…。」



ハア…、と大きなため息をつくチャットにユーリは何気にアーチェたちに失礼な発言をしていることに苦笑しつつもそっと中を覗いた。



「「「キュキュキュキュキュッキュー♪」」」
「きゅーっ♪」
「おやつだ、しかし♪」



中ではルークたちが楽しそうに歌を唄いながら踊っていた。
地獄絵図というからキッチンとかが大爆発でもしたのではないかと心配していたのだが、中はとても和やかな空気に包まれていた。
あれのどこが地獄絵図なのか最初は不思議に思ったのだが、チャットは毛の生えた動物が苦手だったのだということを思い出して、ユーリは納得した。



「キュキュキュッ♪」
「きゅきゅー♪」
「早くおやつが食べたいんだな、しかしっ♪」



楽しそうなルークを見てユーリは思わず微笑んでそれを見つめていた。
その隣にいるチャットはげっそりしながらお腹の虫が鳴いていたが、決してその中に入ろうとはしなかった。

…そのあと、ロックスまで巻き込んで歌を歌い出したルークたちは食堂で1、2時間歌い続けたという…。

こんなカンジで自由のギルド、アドリビトムは平和な日々を過ごしている。

End

※※※

ポッポたちと歌って踊るの巻です♪
ショップの中に入るとポッポたちの歌声がエンドレスで流れるのがちょっと…と思っていた私です。

時々、音程をはずしてくれたら、笑えるのになーなんて思ってしまうアホです。

えーっと…とりあえず一通りは書けたのでマイソロはこれにて更新終了しようと思います。
もし書くとしたらもうキリリクとかフリリクでリクエストされた時くらいですかね…。

グダグダになってしまった話なのに最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました♪

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