01
どうしよう?どうしよう?どうしよう?どうしよう?
どうしたらいいんだ!?
ま、まままま、ままま…まさささ…まさかサトシさんと同じフィールドに、たたた…立つなんて…!!
おこここ、おこが…おこがましいにも程があるぞ、僕!!
嗚呼…、神様仏様、アルセウス様…!!
レシラム様ゼクロム様キュレム様!!
僕はなんと罰当たりな人間なんでしょう…!!
サトシさんと同じフィールドに立ってしまって、ごめんなさい!!
ああああ…!ふ、ふふふ、震えがと、止まらない…!!
「…キョウヘイ。」
サトシさんを生で見るだけでも天に昇ってしまいそうな勢いなのに…!
あれ?もしかしてもう天に召されちゃったの?僕?
ってことはこれは都合のいい夢?
「キョウヘイ?」
そっか!夢か!!
あははは!そうか!
僕の頭は相当おかしくなってるらしい!!
もう夢と現実の区別もつかないなんて…!
そうだよ!これは全部夢だったんだ…!
夢…だったのか…。
ハア…、一生に一度でいいからサトシさんとお話ししてみたいんだけど…あっ、いや!おこがましいから!!現実でサトシさんに出会える機会があったらまず、土下座して謝ろう!!
「キョウヘイ!」
「はい?」
「…あのさ…、その…たぶん頭の中で考えていたつもりなんだろうけど…全部、声に出てたぜ?」
「…声って…僕、何か言ってました?」
「…おこがましいとか…、天に昇るとか…、夢だったんだとか…、たぶん全部。」
「ってサトシさん!?
あれ!?やっぱりこれって夢じゃなくて現実でした!?」
「…えっと、何のことを言ってるのかはよく分からないけど…今、ここにいるのは現実だぜ?」
「ってことは、僕は本当にこれからサトシさんとバトルですか!?
す、すいません!!身の程もわきまえずに僕は何をしてるんだ!!」
「キョウヘイ。」
「は、はいぃっ!!」
「バトル、楽しもうな!!」
あわあわと挙動不審なキョウヘイにサトシは満面の笑みを浮かべながら、声をかけた。
「は…はい…。」
しかし、キョウヘイは未だに緊張が解けないのかガチガチに固まっていた。
「わふっ!」
「痛ッ!!なにするんだよ、ルカリオ!」
「わう、わっふ!!」
「………ルカリオ…。」
ガッチガチに緊張するキョウヘイに隣にいたルカリオが、ばしっと頭をはたいてきた。
はたかれたキョウヘイは頭を抑えながら恨みがしく睨む。
しかし、ルカリオの力強い言葉と視線を受け、何を伝えたいのか理解したキョウヘイは言葉を失った。
「ルカリオもバトルを楽しもうって言ってるぜ?」
「サトシさん…。
……あの!サトシさん!僕…、本当にサトシさんにすっごく憧れてました!…あ、過去形じゃなくて憧れてます!!
なので…こうしてサトシさんとバトル出来るなんて本当に夢のようです!
ふつつか者ですが、よろしくお願いします!!」
「あははっ!固くなりすぎるなって。
バトルはやっぱり楽しまないと!
そうだろ?」
「…はい!!
よろしくお願いします!!」
サトシの言葉にキョウヘイはぺこりと頭を下げた。
「…じゃあ、僕もフルバトルでお願いします!!」
「分かった!!」
キョウヘイからフルバトルを申し込まれ、サトシも二つ返事で了承した。
そしてキョウヘイがルーレットを回し、草のフィールドで、止まった。
『それでは最後の挑戦者…キョウヘイVSフロンティアブレーン、サトシのバトルを開始します!!』
「一番手は君だ!ミルホッグ!」
「ミルホッ!!」
「コータス、君に決めた!!」
第一戦目はコータスVSミルホッグとなった。
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