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「ただいまー。」
「あら。」
「おや。」
「これはまた…。」
「可愛い…V」








数時間後、魔物退場から帰ってきたガイたちは一直線にルークの部屋に向かった。





そんなガイたちが部屋に入ってあるものを目にして、各々がそんな言葉を発した。














ガイたちの視線の先にいるもの…、それはベッドの上で仲良くくっついて眠るルークとイオンだった。




「気持ち良さそうに寝てるねー…。」
「これは…起こしちゃ悪いな…。」
「微笑ましい光景ですわね…。」
「すっかりルークはイオン様に懐いたみたいですね♪」
「懐いたって大佐…、ルークは犬じゃ………今は犬だったわね…。
でも…、羨ましいわ…。」



すやすやと眠る2人を見て、ガイたちはコソコソとそんな会話を交わしていた。



「いおんー…、あそんでー…。」
「もちろん…です…。」



夢の中でもルークはイオンと遊ぶ夢でも見てるのか、眠りながら尻尾をゆらゆらと揺らしていた。

更にルークの寝言にイオンまで言葉を返すその様子は見てるガイたちが無意識のうちに笑みを浮かべてしまうほどに、微笑ましいものだった。



そして一緒に眠るイオンはまるでルークを守るようにしっかり抱きしめている。

ルークもイオンに縋り付くようにギュッと抱き着いて気持ち良さそうに眠っている。


「2人が起きるまで、そっとしておくか。」
「ええ、そうですわね。」
「イオン様もこれで疲れが取れるだろうしね♪」
「でも…、イオン様…羨ましすぎるわ…。
私もルークに抱き着かれたい…。」
「ティア、セクハラ発言は感心しませんねぇ?」
「Σ…セ、セクハラ!?

大佐…、ひどすぎます!
私は何もそんなつもりじゃ…!」
「はいはい。

ティア、あまり騒ぐとルークもイオン様も起きちゃうから部屋から出るよー。」
「待って!本当に誤解なのよ!
私は別にセクハラをするつもりじゃ…!」
「わかってるよ、ティア。

だけど、今は2人の邪魔はしない方がいいだろう?」
「さあ、参りますわよティア!」
「え、えぇ…。」






まるで兄弟のような2人にガイたちはジェイドの言葉に慌てふためくティアをなだめながら、ちらりとルークとイオンを見たあと、そっと部屋を後にした。








「いおんー…、だいしゅきー…。」
「ぼくもです…。」






眠っているのか起きているのか分からない2人の寝言は翌日、元に戻ったルークが驚きの悲鳴をあげるまで続いたという…。



END

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