ボクの目に狂いはなし!
あんなの反則だっ!
ボクのホタチを弾き飛ばすし、電気技なんて使ってくるし!!
ボクは水タイプなのにひどすぎる!
あんまりだっ!
ボクを誰だと思ってるんだっ!ミジュマル様なんだからなっ!全くもう…っ!!
電気技を使うなら使うで先に言ってくれるくらいの優しさはあってもいいんじゃないの!?
ああ!悔しいー!
あんな目付きの悪い奴に負けるなんて!
だいたいボクの出番はまだだからって、のんびりしてたのに、いきなり引きずりだしてくる、あの“ほえる”って技も反則だっ!
ボクは出番の前にのんびりするのが好きなのに!
いきなり引きずり出されて、すぐにバトルモードに切り替えられるわけないのに!
あんな風に引きずりだされたら、やる気も出ないよっ!
ボクは他のポケモンと違って繊細なんだからな!
しかもくろいまなざしだっけ?
あんなふざけた技なんて使ってくるし!!
反則だ!反則だー!
ああーっ!
悔しくて腹が立つ!!
「ミジュマル、悔しいのは分かるけど、地団駄踏みすぎだって…。」
だってサトシ!
あんな風にバカにされて、負けて悔しいじゃないかっ!
「俺も悔しいけど、特訓でもしないとアロエさんたちには勝てないだろ?」
うん、まあ…。
そうだけど…。
って、サトシ、ボクの言ってること分かるの!?
「どうしたんだよ、ミジュマル?
いきなり詰め寄ってきたりして?」
偶然だっただけか!!
って、サトシに突っ込んでる場合じゃないっ!
サトシ!
あんなふざけた相手なんて特訓して、圧勝してやろうよ!
ボクは強いんだ!!
だから、あんな目付きの悪い奴にもへらへら笑って尻尾を振ってる奴にも、次は絶対に負けない!
見てろよ!!
ボクとサトシは最強コンビなんだから!
ピカチュウ?
あれはボクとサトシの最強コンビを見せつけるためにいる引き立て役だよ!
だってボクはサトシに可愛いって誉められたんだからな!
ボクをバカにしたことを後悔すればいいんだっ!
サトシ、早く!!
早く強くなってアイツらを驚かせてやろうよ!
「ちょ…、ミジュマル!!
引っ張らなくても行くから!」
呑気なこと言ってる場合じゃないよ!!
必ず勝って、
「どうだ!?ボクとサトシのコンビは強いだろ!!」
って笑ってやろう!
ね!?サトシ!
「ははは。
ミジュマル、気合い十分だな!!
よーし!
俺もさっきより燃えてきたぜ!
行こうぜ、ミジュマル!!バトルクラブで強くなって今度こそアロエさんたちに勝つんだ!!」
サトシ。
それ、さっきボクが言ったよ。
あ、そっか。
サトシは何となくボクの言ってることを理解してるだけで、ボクの言ってることを完全に理解してるわけじゃなかった。
でも、サトシは他のトレーナーと違ってボクたちポケモンの言ってることを理解してくれてるような気がするから不思議なんだよね。
さすがは、ボクが選んだトレーナー!
ボクの目に狂いはなかったってことだね!
ボクも燃えてきたーっ!
次こそは必ず勝つ!
行こう、サトシ!
早くバトルクラブに行って強くなるんだ!!
反則なあいつらなんて、ボクのみずでっぽうで、ぶっとばしてやる!
だから、サトシ!
ボクの勇姿をしっかり見ててね!!
END
※※※
…なんじゃこりゃな話ですいません。
ミジュマルって、お調子者だから負けた時にこんな風に思ってそうだなー、なんていう私のふざけた妄想から生まれました。
いろいろと突っ込みどころ満載なこと言ってそうなカンジがするので…。
ポカブの話とはえらい違いですね(笑)
だけど、書いててめちゃめちゃ楽しかったです♪
次はアロエさんに勝ったあとに続編的な話で書いてみたいな
(^^)
閲覧、ありがとうございました♪
[
*←前
] | [
次→#
]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -