「あれ、佐渡ちゃん、その服どうしたの?」
「あ、ナマエちゃんっ!聞いてくれっちゃ!お姉ちゃんが佐渡にこんな服着せたんだっちゃー!!」
男みたいー、と顔をしかめる佐渡は、いつものヒラヒラした和風なスカートルックから一転。京都が着ているようなシンプルな男物の着物姿だった。ツインテールの金髪は今日は後ろでひとまとめにし、メイクもしていない。元々整った顔立ちであるため、アイドル美少女系な姿から外国人美少年のような雰囲気へと見事に変身していた。
「うーん、確かに、こうして見るとやっぱり男の子なんだねえ」
「男の子じゃないっちゃ!佐渡は佐渡だっちゃ!」
「あ、ごめん」
私の何気ない感想に、男であることが嫌いな佐渡は眦を吊り上げた。
「佐渡はかわいいんだっちゃ。かわいいからかわいい格好するの」
「うん、佐渡ちゃんはかわいいからねえ」
怒られそうだから、男の子の格好にきゅんとしてしまったのは黙っておこう。新潟ちゃんグッジョブ。
20110701
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