小ネタ | ナノ

 
 

「せいいちのアホ」
「・・・またなの」

「何よその顔。文句あんの?」
「だってナマエ、今月入って何人目だと思ってんの」
「・・・3人」
「お前さあ、せっかく俺に似て顔はいいんだから中身もっと頑張れよ」
「頑張ってるっつの!精市よりは!」

「あっそ。まあいいや。で?今回は誰」
「・・・テニス部の佐藤くん」
「ああ。あいつ。というか何であの程度を落とせないのお前。もっと頑張れよ中身」
「それさっき聞いたし。それに、今回の間違いなく精市のせいだからね」

「なんで俺」
「なんで俺じゃないよ!あんた今日私が何て言ってフラれたか知ってる?"ナマエちゃんを見てると部長を思い出して悪寒がするんだ"よ?!あんた一体部活で何してるの?!」

「うわー・・・」
「うわーじゃない!ほんっと精市のせいだし!もー!前も"幸村部長の義弟にはなりたくない"って言われたし、私絶対生まれるところを間違えた」

「っていうかさ、」
「何よ」
「前って誰だった?」
「山田くん。テニス部の」
「その前は」
「三谷くん。男テニ」
「その前」
「先月・・・笹本くん。以下同文」

「・・・」
「その前が多田くんでその前が辻くんでそのまた前が・・・」
「ナマエ」
「何」

「お前フラれるの嫌なら相手選べよ。全員聞き覚えあるんだけど」
「え、だって私テニスしてる人好きだし遠恋とか無理だし」
「妥協しろ」
「えー、無理ー。あ、そういや高瀬くんていいよね。テニス部の」



「・・・実はお前俺のこと好きだろ」
「えっそれはない」



20110926


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