※永井頼人くんは21歳の成人男子です。※ ※文中、「子供」等と言及していますが、これは沖田宏さんじゅういっさいから見た個人的感想であり、事実には即しないものとします。※ ※っていうことにしておこうか、アグネェェス!!!※
※そういうわけなので、突っ込んではいないけどショタえろ耐性のない人はパスっといてね。※
2013.07.15
「ばけものめ」のからむぎさんの「よりとくんのなつやすみ」(よりなつ)に乗っからせていただいたネタ。 本家様がとんでもなく可愛いのです……たまらないのです……!!!
【宏おじさんと頼人くん 〜ドライブ帰り編〜】
朝早くから夕方近くまで、泳ぎに砂遊び、磯遊びと目一杯に海辺を楽しんだ頼人は、出かける前より焼けた手足を助手席にくたんと投げ出し、顔を傾けて眠っている。 濃い睫毛を伏せたあどけない寝顔は、何とはなしに微笑みを誘うものだ。 信号待ちの間にカーラジオを切ると、遠く、電車の走行音と蝉の声が聞こえた。 ダッシュボードに仕舞った煙草を吸いたい気分になったが、煙たさを嫌う頼人を起こしてしまいそうで我慢する。 家まではあと三十分ほど……夕飯の支度には間に合うだろう。 信号が青に変わり、発進の揺れにつられてかくりと頭を動かした頼人が、「んー」と唸り、伸びの仕草で身体を震わせた。 「もうちょっと、寝てていいぞ」 「うん……」 頷きながらも目をこする頼人は、体を大きく傾け、ハンドルを握る宏の左腕に頭を預けてくる。 「危ないから、ちゃんと座れよ」 口ではたしなめながら、右手で軽く頭を撫でてやると、頼人は満足げな息を吐いた。 身じろぎ、離れるかと思った頼人は、半袖のシャツから覗く宏の二の腕に唇を押しあて、舌先でちろりと肌を舐めた。 「頼人」 「……しょっぱい?」 とがめる響きを籠めて強く呼んだのに、無邪気な疑問系で感想を口にした頼人は、ふふ、と愉快そうに笑った。 森と田んぼと、まばらな民家で構成される景色、対向車などない田舎道……といっても、まだ陽のある時間だ。誰が通りかかるかもわからない。 「運転してる時は、ふざけない」 「りょー」 宏と友人のやり取りを聞いてから気に入ってしまったらしい了解の返事をして、頼人はきちんと助手席に収まった。……しかし、いくらもたたないうちに右手を伸ばし、宏の腿に置く。ほんの少しだけ、力の籠る細い指先と掌から、じわりと熱が伝わってくる。 宏が横目で窺うと、頼人は悪戯っ子そのものの笑みで「おじさん」と目を細めた。 「くっつきたい」 内緒話じみた、こそりと低めた声で囁かれる。 「家まで我慢しな」 「ちょっとでいいのに」 不服そうに口を尖らせ、やわやわと、腿を捏ね回すような手の動きをどこで身につけたものか。……宏のせいに違いないのはわかりきっている。 海水浴場のシャワーブースで、ふざけて抱き着いてきた頼人をいなすそぶりで、海パンの下に手を差し込んですべすべと柔らかい小さな尻や腿をさんざんに撫で回してやったのは、つい一時間前だ。 板で区切られただけのブースの、ほんの少し先に学生や家族連れの父親らしい客がいるというのに、喘ぎ出した頼人の顔を胸に押しあて、固くなった前を擦りたててやった。未だ精通を迎えていない頼人は、甲高い悲鳴を喉奥でくぐもらせ、全身を痙攣させて達した……ほんのわずか先端を露出させた性器から、ぬるついた液体が溢れたような気がしたが、シャワーの水に洗い落とされてすぐにわからなくなった。 それで余計に疲れて眠ってしまったが、性急で一方的な施しがお気に召さなかったのだろう。頼人は、幼いなりに宏を誘っている。 宏はちらと前方に目を走らせ、夏草に囲まれた林道に向けてハンドルを切った。依然、頼人の手は離れず、熱の籠る肌に汗が滲む。 上り斜面になった砂利道を幾らか上がると、道路はすっかり見えなくなった――鬱蒼と繁茂する木々から、蝉の声が降りしきるなか、車を停めてエンジンを切った。 座席を少しリクライニングさせると、待ちかねたように目を輝かせ、身を乗り出してきた頼人を腕の力で引き寄せ、身体を重ね合わせて抱き合う。口を開けた頼人が、自ら差し出してくる薄くやわらかな舌を自身の舌で絡めとり、撫で擦るように吸うと「ん、ん……ぁ」高く甘い音を口蓋に籠らせるのが愛らしい。 子供らしく小さな口は熱く狭く、宏を誘い込もうと健気にこちらを追う舌の不思議な甘さが、理性を崩していった。 Tシャツの下に手を入れ、すべらかな背を撫でる。薄い胸郭を掴み、探り当てた小さな乳首を弄る。親指の先ですっかり隠れてしまう平坦な乳首は、するすると撫でるだけで凹んでいた中心が膨らんで固くなり、頼人の肌がしっとりと汗ばんでくる。 口付けの合間にはぁはぁと忙しない息を洩らしながら、頼人の手が宏の股間に伸びる。シャワーブースでの宏の動きを模倣して、雄の劣情を掻き立てようと淫靡に動く手指の、布越しの刺激のもどかしさと稚拙さが、かえって興奮を煽った。 「頼人、舐めて」 ジーンズの前立てを弛めながら命じると、頼人は紅潮した顔で頷き、ハンドルの下のひどく狭い空間にずるずると身体を押し込めた。宏の足の間に、上体を前傾させた膝立ちの姿勢で――こんな場面だが、子供の体の柔らかさに驚嘆する――躊躇いもなく宏が露出させた性器に触れてくる。 未だ半勃ちの状態ながら小さな手には余る大きさの竿を左手に支えた頼人に、何か動物をいとおしむ仕草でひと撫でされて、えもいわれぬ感覚に疼きが走り、性器がぴくりと動く。それが面白かったのか、頼人はふふと吐息で笑った。夕暮れの色を帯びた木漏れ日が、頼人の幼い顔立ちにはそぐわない恍惚とした笑みを照らす。 促すように頭を撫でると、頼人は顔を傾け、裏側の根元から先端に向けて唾液をべっとりと塗りつけるように舌を這わせ、先端に行き着くと今度は逆に辿る。かと思えば、横ぐわえにして唇でちゅっちゅっとついばんでくる。 最初、棒アイスを舐めるようにと教えたせいで、淫靡さより無邪気な様子が先立つ施しはもどかしいが、愛らしい。ふわふわと短い髪が内腿をくすぐり、宏は軽く息を吐いた。 「……っう」 玉にちゅうと口付け吸い付いた頼人の唇が、その下の薄く敏感な皮膚に吐息を吹き掛け、舌を伸ばしてくるのを額を押さえて阻止した。 「そこはいいから」 素直な頼人は、覚えたことを根気強く熱心に実行し、宏を高めようとしてくる。 「気持ちよくない? 俺、おじさんがしてくれた時、ぞわぞわって気持ちかったよ?」 不思議そうに問われ、物覚えが良すぎるのも問題だと首を振る。 「もうちょっと、こっちが上手くなったらな」 唾液に濡れた陰茎をやわらかな頬に押し付け擦ると、頼人は「りょお」少し不満げながらも従順に顔を引き、先端を唇に含んだ。 舌を小刻みに動かして鈴口を撫で、雁の括れに沿って舐め回す……赤黒く充血した逸物が、無邪気な子供の唇を犯す光景の背徳感に背筋が痺れた。 「そこ、段々になってるとこの、下の方をゆっくり舐めて」 「んう?」 これでいいの、と上目に問う拍子に前歯が先端に引っ掛かり、びり、と痛みとも快感ともつかない刺激を得て眉をしかめる。 頼人はばつの悪そうな顔で、いたわるように先端を舐めてからさらに深くくわえ、舌を動かした。 「そう、上手だね」 髪を撫でると、頼人の目が嬉しげに笑う。熱く狭い喉まで無茶苦茶に突き入れて犯したい衝動を頼人の頭、細いうなじ、汗ばんだ首もとの肌を撫でることで誤魔化す。溢れだした先走りを啜り、 「しょっぱい……」 先ほどと同じ言葉を、うっとりと呟いた声音に、目眩がした。 「しょっぱいの、嫌か」 「ううん。すき」 笑い、再び吸い付いてきた唇に我慢がきかず、頼人の頭を押さえて滑らかな凸凹のある口蓋に亀頭を擦り付け、軟らかな舌の付け根までも犯す。ぐつ、と苦しげに喉を鳴らしながらも、頼人は抵抗せず、健気に舌を動かし、唾液と先走りとを飲み込んだ。 溶けそうに温かく心地よい粘膜と軟体の感触を愉しみながら、涙の膜を浮かべ、左手で宏の太腿を掴んで身を支える頼人の姿を堪能する。 「ん、んぅ、ん……んん、む」 か細い呻きは、苦しげではあるがひどく甘い。 細い背が揺れ、腰がひくついている。窮屈な空間で、頼人は右手をズボンに差し込み、自身を慰めているようだった。 「気持ちいいよ、頼人」 優しく囁けば、ぽろりと涙を溢した頼人が、耳の裏までを赤く染める。 いっそう熱心に、自ら喉奥まで飲み込んでえずきで締め付けくる所作は、やはり、あどけない姿態には似合わない。それでいて、隷属ではなく深い愛情を感じさせるものだった。 「頼人……」 宏の太く長い陽物を飲み込みきれないまでも奥深く頬張り、汗を滴らせるこめかみを撫でる。眉を寄せ、目を閉じて雄に奉仕する苦しさと、自涜で得る快楽の双方に酔う表情は、ひどく扇情的だった。 いたいけな欲望を素直に示す子が可愛くて、快感と征服欲が射精感を高めていく。 浮き出た血管が脈打ち、宏が息を詰めると、頼人は左手に力を込め、ひときわ深く頭を沈めた。 「くっ……あ」 低く呻き、腰の奥から競り上がる溶け出すような快感のまま、ほとぼしる逐情の証を頼人の喉奥に放つ。 二度、三度と震える性器が吐き出した白濁を、頼人は背を波うたせて受け止める。歪んだ交わりと情欲の極まりが細い喉を伝い、彼の体内の奥深くまで穢していくことに、肉体の悦楽とはまた違う、精神の昂りを覚え、宏は深い満足に吐息した。 汗でしっとりと湿った髪をくしゃりと混ぜると、頼人は唇を離さないままゆっくりと引き抜く。 「見せて」 可哀想になるくらい上気しきった顔で、宏に向けて開けた口のなかに、赤い舌と粘膜に妄りがわしく絡まる液体が見えた。 ボックスティッシュは助手席の脇で潰れている。出すようにと指示をする前に、頼人は足元のバッグから水のボトルを取り出し、口に含んだ。 くちゃくちゃと漱ぐように頬を動かし、そのまま飲み込んでしまう。宏が呆気にとられている間に、二回ほど繰り返してから、頼人はもう一度口をあけて、なにも残っていないことを示した。 「飲んじゃった」 あっけらかんと笑い、頼人は宏の腿に耳を押し付けて頭を預けた。はあ、と熱い息を吐いて「あついね」とちいさく呟く。 「出ろよ。狭いだろ?」 「うーん……」 ティッシュを取ろうと助手席に腕を伸ばした宏の腹筋に頭を挟まれて、唸りながらも頼人は腰に両腕を回して動こうとしない。後始末をして、ジッパーをあげる間もなにやら神妙な目をまたたかせている。 「どうした?」 「……汗かいちゃった」 恥ずかしげな小声にあぁと思い当たり、頼人の両脇に手を差し込んで身体を引っ張りあげた。 「やだっ」 抵抗するのを構わず、Tシャツをめくってズボンに手をさしいれ、平たい腹の下に手を伸ばす。高い体温を籠らせる小さな性器のあたりで下着がじっとりと湿っていた。 「やっぱり、出てるな」 精液ではなさそうだが、さらりとした液体が滲みだしている。宏はたった二週間の間に、しっかり成長するものだと妙な感心をしたが、頼人のほうは羞恥ですっかり気を損ねたらしい。うう、と宏の肩に頭突きをしてむずかる頼人の背を叩き「おじさんだって出してるんだから、恥ずかしくないだろ」と宥める。 「自分で出ちゃうの、変じゃない?」 「変じゃないよ」 半泣きの声に大丈夫だと請け合うと、頼人は宏の胸に顔を伏せた。 「……でも俺、おじさんとするほうがいい」 甘えた響きがこそばゆくも幸せな感情を揺らすのと同時に、収まった筈の欲望が疼く。 「帰ったら、ちゃんとしような」 「うん」 指を絡めて握った手にキスをひとつ落としてやると、頼人はいつもの明るい笑みを見せ、宏の頬に唇を押し付けて助手席に戻っていく。 森の奥はもうすっかり暗い。夕飯は簡単なものになってしまいそうだ。 夜更かしをさせたくはないが、さて、どうなるか――唇の端を笑みに吊り上げ、宏は家路に向けてハンドルを切った。
255578
|